話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファストリ、富士フイルム、スマレジ

注目
2020年10月16日 15時19分

■不二越 <6474>  3,875円  +275 円 (+7.6%)  本日終値

不二越<6474>が3日ぶりに反発。15日の取引終了後、20年11月期の連結業績予想について、売上高を1900億円から1960億円(前期比21.3%減)へ、営業利益を35億円から58億円(同56.5%減)へ、純利益を8億円から18億円(同78.2%減)へ上方修正し、未定としていた期末一括配当予想を50円(前期100円)にすると発表しており、これが好感された。第3四半期までの業績動向を勘案したほか、いち早く経済活動を再開した中国経済の持ち直しや、自動車・建設機械分野の一部で緩やかな需要回復が継続していることが業績を上振れさせるという。なお、第3四半期累計(19年12月~20年8月)決算は、売上高1487億8200万円(前年同期比20.6%減)、営業利益41億7000万円(同60.7%減)、純利益10億7200万円(同83.0%減)だった。

■丸三証券 <8613>  495円  +30 円 (+6.5%)  本日終値

15日に業績修正を発表。「非開示だった上期経常は2.8倍増益へ」が好感された。

丸三証券 <8613> が10月15日大引け後(15:30)に非開示だった業績見通しを発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の業績予想は連結経常利益が前年同期比2.8倍の13.6億円に拡大する見通しと発表した。

⇒⇒丸三証券の詳しい業績推移表を見る

■日本特殊陶業 <5334>  1,940円  +113 円 (+6.2%)  本日終値

日本特殊陶業<5334>は大幅反発。4日取引終了後、第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高に相当する売上収益は1820億円から1890億円に見直したほか、営業利益は79億円から160億円、純利益は70億円から120億円に修正した。自動車関連事業で主に利益率の高い補修製品の販売が想定よりも早く回復していることが寄与した。21年3月通期の業績予想に関しては、現在精査中としている。

■スマレジ <4431>  4,500円  +230 円 (+5.4%)  本日終値

スマレジ<4431>が大幅高で6連騰となり、上場来高値を更新した。15日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.77%にあたる7万5000株または3億2025万円)を上限に、16日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。

■ファーストリテイリング <9983>  73,430円  +3,010 円 (+4.3%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が大幅高で3連騰、連日の上場来高値更新となった。同社が15日取引終了後に発表した20年8月期決算は、売上高が前の期比12%減の2兆88億4600万円、最終利益が同44%減の903億5700万円と大幅に落ち込み、17年ぶりの減収減益となった。新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けた店舗休業などが収益悪化を加速させる要因となったが、足もとでは販売回復が急となっている。21年8月期業績については最終利益が前期比83%増の1650億円を予想、V字回復で19年8月期実績も上回り、2年ぶりの過去最高益更新を見込む。これを評価する買いが株価を押し上げる格好となった。

■富士フイルム <4901>  5,466円  +134 円 (+2.5%)  本日終値

富士フイルムホールディングス<4901>が全般軟調地合いのなか4日続伸と上値追い基調を鮮明としている。子会社で製造するインフルエンザ治療薬「アビガン」が新型コロナウイルス治療薬として期待されるほか、再生医療やバイオ医薬品分野への展開力を評価する声が市場では強い。直近では15日にアナリスト向けバイオ開発・製造受託事業の説明会を開催しており、「ヘルスケア領域における高評価が株価に浮揚力を与えている」(市場関係者)という。一方、同日にミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」で手ぶれ補正機能やオートフォーカス機能を搭載した小型軽量の新製品を11月19日に発売することも発表しており、これも株価の刺激材料となっているもようだ。

■プリマハム <2281>  3,110円  +60 円 (+2.0%)  本日終値

プリマハム<2281>が反発。同社はきょう寄り前に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比14.5%増の179億円(従来予想は145億円)に上方修正したことが好感されたようだ。売上高見通しは同4.2%増の4358億円(従来予想は4414億円)に引き下げた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外食向け販売は苦戦したが、「香薫」などのコンシューマー商品及び家庭調理用食肉の販売が量販店で好調に推移していることが利益を押し上げるとしている。

■理研ビタミン <4526>  1,550円  -400 円 (-20.5%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ

理研ビタミン<4526>が急落。東京証券取引所が15日の取引終了後、監理銘柄(確認中)に指定すると発表しており、これが嫌気された。提出期限の延長承認を受けていた21年4月期第1四半期報告書の提出が遅延する見込みとなったことが要因。なお、10月28日までに四半期報告書の提出がなかった場合、東証は上場廃止を決定するという。

■GMO-FG <4051>  24,290円  -5,000 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値

GMOフィナンシャルゲート<4051>が急反落。15日取引終了後、東京証券取引所と日本証券金融が16日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表。東証は委託保証金率を現行の30%以上から50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%から50%(うち現金を20%)に引き上げた。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.