話題株ピックアップ【夕刊】(2):ベクトル、リバーエレク、いい生活

注目
2020年10月20日 15時17分

■東京ドーム <9681>  814円  +12 円 (+1.5%)  本日終値

東京ドーム<9681>が続伸。同社は19日、香港に拠点を置くヘッジファンド、オアシス・マネジメントから臨時株主総会の招集請求を受けたと発表した。具体的には長岡勤社長ら3人の解任を要求しているという。この提案に対して、同社では「大変に困惑している」とし、今後の対応に関して「慎重に検討のうえ、決定次第、速やかに開示する」としている。これを受け、市場では今後の展開が関心を集めた。

■ベクトル <6058>  1,055円  +10 円 (+1.0%)  本日終値

ベクトル<6058>が3日続伸。この日、子会社イベックが組織のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるためのツール検索及び情報サイト「ミツカル」を正式オープンしたと発表しており、これが好材料視された。「ミツカル」は、デジタル化に必要な様々な情報を記事として提供する「メディア」機能のほか、デジタルツール・サービス資料のダウンロード機能、オンラインイベント機能の「ミツカルonline EVENT」を搭載。組織内のあらゆる分野におけるデジタル化の推進を担う担当者が、DXを進めるためのツール検索及び情報収集を簡単に行えるようにしたという。

■リバーエレテック <6666>  1,375円  +258 円 (+23.1%) 一時ストップ高   本日終値

リバーエレテック<6666>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は19日取引終了後に、製造子会社の青森リバーテクノで水晶振動子の製造ラインを増設すると発表。生産能力増強による業績への寄与などが期待されたようだ。音叉型水晶振動子は、主にデジタル機器の電源管理やクロック源として使用されるタイミングデバイスで、次世代通信規格5Gの進展などにより音叉型水晶振動子に対する小型・省電力化・高信頼性の要求が高まるとともに、堅調な受注に対応できる安定した供給体制の構築が求められている。なお、設備投資額は約6億3000万円で、来年6月の稼働開始を予定している。

■不二硝子 <5212>  1,015円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

不二硝子<5212>がストップ高の1015円に買われた。国連児童基金(ユニセフ)が19日、新型コロナウイルスのワクチン投与に使用するために、21年中に全世界で注射器10億本を備蓄すると発表しており、これを受けて医療用ガラス専業で、注射剤を入れるための容器であるアンプルやバイアル(管瓶)などを手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■日本電波工業 <6779>  470円  +45 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

日本電波工業<6779>が大幅高。前日に水晶振動子の生産能力増強を発表したリバーエレテック<6666>が一時ストップ高まで買われたことで、同じく水晶振動子を手掛けている日電波にも物色人気が波及したもよう。なお、日電波は12日に76.8メガヘルツのサーミスタ内蔵水晶振動子の量産を6月から開始していることを明らかにしている。これは米クアルコムが開発している5G向けスマートフォンに搭載されるチップセットの要求仕様に合致・合格し、クアルコムが認定する水晶振動子製造会社の承認を受けたことによるもの。日電波は同製品の安定供給に尽力するとともに、拡販を図る予定だとしている。

■いい生活 <3796>  1,024円  +97 円 (+10.5%)  本日終値

いい生活<3796>が大幅反発。19日の取引終了後に発表した9月度の月次概況(速報)で、クラウドソリューション事業の売上高が1億8500万円(前年同月比6.3%増)と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。サブスクリプション収益が1億7200万円(同4.9%増)と牽引したほか、スポット収益も1300万円(同30.0%増)と高伸長だった。

■PALTEK <7587>  576円  +51 円 (+9.7%) 一時ストップ高   本日終値

PALTEK<7587>は、午後1時過ぎに買いが殺到し、一時ストップ高の625円に買われた。午後1時ごろ、米ザイリンクス社SoC(システム・オン・チップ)「MPSoC」搭載の世界最小の組み込みFPGAエッジコンピューティング「So-Oneモジュール」の販売を開始すると発表しており、これが好感された。同社によると、「So-Oneモジュール」を活用することで、5Gの普及により必要とされる高速演算処理が可能なエッジコンピューティングを、エッジ側のさまざまな情報機器端末に実装することが可能になり、店舗などでの監視カメラや製造現場でラインセンサカメラなどでのエッジコンピューティングの高速化が可能になるほか、人工知能(AI)による病巣の診断補助や工場施設でのセンサデータ解析、ビジョンセンサを活用した産業用ロボットでの映像解析の高速化などができるようになるとしている。

■DMソリュ <6549>  2,379円  +198 円 (+9.1%)  本日終値

ディーエムソリューションズ<6549>が大幅反発。前引け後に、AI CROSS<4476>とセールスパートナー契約を締結することで基本合意したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、DMソリュが得意とするリアルなコミュニケーションツール「ダイレクトメール」と、AIクロスが得意とするデジタルなコミュニケーションツール「SMS配信」を融合し、両社の持つ資源や強みを生かしたソリューションを開発するのが狙いとしている。

■イントラスト <7191>  1,044円  +65 円 (+6.6%)  本日終値

イントラスト<7191>が3日続伸し、連日で年初来高値を更新。19日の取引終了後、21年3月期の単独業績予想について、営業利益を11億円から11億6600万円(前期比14.2%増)へ、純利益を7億4000万円から7億9000万円(同15.0%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は想定の42億5000万円(同17.2%増)通りで進捗しているものの、弁護士移管事案が想定よりも少なく推移したことなどを受けて貸倒費用が抑制されたことに加えて、リモートワークの推進などで、人件費や通信費が抑制されたことなどが要因としている。あわせて、従来5円を予定していた中間配当を5円50銭にすると発表した。期末配当予想は5円を据え置いている。また、21年3月期末時点の株主から、株主優待制度を変更すると発表した。従来はクーポン交換プログラムである「バリュースターモール」で利用できる2000円分のオンラインクーポンを贈呈していたが、変更後は保有株数と保有期間に応じて500円相当または1000円相当のクオカードを贈呈する。

■日本コークス工業 <3315>  68円  +4 円 (+6.3%)  本日終値

日本コークス工業<3315>が急伸。19日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が11億円から14億円(前年同期2300万円の赤字)へ、最終利益が収支均衡から3億円(同6億2800万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は440億円から410億円(同27.0%減)へ下振れたものの、製品市況が堅調に推移し、コークス事業の業績が上振れたことが利益を押し上げたとしている。

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