話題株ピックアップ【夕刊】(2):アンジェス、サマンサJP、レッグス
■アンジェス <4563> 1,009円 -26 円 (-2.5%) 本日終値
バイオ関連株が全面安の展開。アンジェス<4563>が下げ止まらず半年ぶりとなる4ケタ大台を一時割り込んだほか、ジーエヌアイグループ<2160>が連続ストップ安を交え連日の大幅安となり、「この2銘柄については一部追い証が発生している状況で、個人投資家の投げ売りを誘っている。他のバイオベンチャーも直近手掛かり材料をリリースしたテラ<2191>が反発できずに一段安に売り込まれるなど、資金が急速に引いている状況にある。これはバイオ関連株が集中するマザーズ指数の急落にも反映されている」(国内ネット証券大手)という。マザーズ指数は3月下旬以降一貫して上昇トレンドを形成し、今月14日には終値ベースで1365まで買われ、14年2カ月ぶりの高値圏に浮上した矢先だったが、目先崩れ足となり25日移動平均線を巡る攻防と状況が一変した。
■国際石油開発帝石 <1605> 526.4円 -12.1 円 (-2.3%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、ENEOSホールディングス<5020>などが売りに押される展開。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られ全体相場の地合い悪化を助長した。WTI原油先物価格が1ドル67セント安と急落、終値ベースで1バレル=40ドル3セントと今月12日以来となる40ドル台割れが目前となっている。東京市場でも原油市況と株価連動性の高い資源開発関連株や石油元売りセクターにネガティブ材料として作用している。
■クレディセゾン <8253> 1,202円 -17 円 (-1.4%) 本日終値
クレディセゾン<8253>は反落。東海東京調査センターは21日、同社株のレーティングの「ニュートラル」を継続するとともに、目標株価を1700円から1060円に引き下げた。第1四半期(4~6月)はコロナ禍の影響でペイメント事業や不動産関連事業、エンターテインメント事業などが減収となったが、21年3月通期では新型コロナウイルスの影響が通年で強く出るとみている。今期の純収益は前期比6.9%減の2900億円、事業利益は同14.3%減の310億円を予想。同社カードの主要提携先である三井ショッピングパークやパルコがコロナ禍の影響を受けることなどを警戒している。
■トヨタ自動車 <7203> 6,966円 -43 円 (-0.6%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調。前日の米国株市場で主要株指数が終盤崩れマイナス圏で引けたほか、足もとドル・円相場でドル売りの動きが強まり1ドル=104円台半ばまで円高に振れたことなどが逆風材料となっている。輸出セクターのなかでも自動車セクターは特に為替感応度が高く、輸出採算悪化への警戒感が募る。トヨタの21年3月期通期想定為替レートは1ドル=105円と厳しめに設定されていたが、実勢はそのラインを下回ってきた。
■トリケミカル研究所 <4369> 13,200円 -50 円 (-0.4%) 本日終値
トリケミカル研究所<4369>が小反落。岩井コスモ証券は21日、同社株の目標株価を1万3000円から1万5700円に引き上げた。投資判断の「A」は継続した。同社は半導体製造用配線材料が主力。中国ファーウェイへの輸出規制強化の影響が警戒されたが、その減産分はアップルのiPhone12や韓国サムスンのGalaxy、中国のローカルスマホメーカーによる増産でカバーされる見通し。デジタルトランスフォーメーション(DX)や5Gを牽引役に成長加速を予想しており、21年1月期の連結営業利益は従来予想の29億8000万円を31億円(会社予想は23億7000万円)に、22年1月期の同利益は33億円から37億円にそれぞれ増額修正している。
■サマンサJP <7829> 170円 +50 円 (+41.7%) ストップ高 本日終値
サマンサタバサジャパンリミテッド<7829>はストップ高。21日に同社が展開するブランド「Samantha Thavasa Petit Choice(サマンサタバサプチチョイス)」と人気スマートフォン向けゲーム「ディズニーツイステッドワンダーランド」のコラボアイテムを発売すると発表しており、これが刺激材料となったようだ。財布やバッグを中心に展開し、10月21日から11月19日の期間限定で完全受注販売という。
■今村証券 <7175> 1,399円 +300 円 (+27.3%) ストップ高 本日終値
今村証券<7175>がストップ高。21日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4~9月)の決算速報で、営業収益20億9600万円(前年同期比43.1%増)、営業利益6億3500万円(同4.3倍)と大幅増収増益を達成したことが好材料視された。前年同期に比べ株券、債券、受益証券の受け入れ手数料が増加したことが主因という。なお、上期決算の発表は10月28日を予定している。
■レッグス <4286> 1,390円 +221 円 (+18.9%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
レッグス<4286>が一時ストップ高と急騰。21日取引終了後、20年12月期連結業績予想の増額修正を発表したことが評価された。売上高は150億円から155億円(前期比6.2%減)に見直したほか、営業利益は5億円から7億円(同38.2%減)、純利益は6億円から8億円(同31.2%減)に修正した。同社は販促グッズ企画などマーケティング活動の支援を行っているが、流通顧客向け物販および流通顧客向けプレミアム(景品・賞品)が好調に推移しており業績を見直した。なお、今期期末一括配当は従来予想の1株当たり18円を23円(前期比11円減)とすることも明らかにした。
■システム・ロケーション <2480> 1,865円 +190 円 (+11.3%) 一時ストップ高 本日終値
システム・ロケーション<2480>が続急伸し、一時ストップ高の2075円に買われ年初来高値更新した。21日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を10億7000万円から11億200万円(前期比3.5%増)へ、営業利益を3億9000万円から4億4300万円(同4.2%増)へ、純利益を2億8000万円から3億2000万円(同2.1%減)へ上方修正したことが好感された。自動車流通業界向けの各種支援システムへの需要が順調に推移したほか、自動車ファイナンス業界向けシステムが従量課金増などにより伸長したことが要因としている。
■丸八証券 <8700> 922円 +82 円 (+9.8%) 本日終値
丸八証券<8700>がマドを開けて急騰。21日の取引終了後、21年3月期第2四半期(4~9月)の決算速報値を発表。営業収益14億3400万円(前年同期比17.0%増)、経常利益2億9400万円(同3.1倍)に拡大しており、これを好材料視する買いが入った。委託手数料が増加したことが収益拡大の要因となったという。なお、正式発表は10月27日を予定している。
株探ニュース