【投資部門別売買動向】海外勢が現先合算で2918億円売り越す、個人は1555億円買い越す (10月第2週)
●海外勢が現物・先物合算で2918億円売り越す一方、個人は1555億円買い越す
東証が22日に発表した10月第2週(12日~16日)の投資部門別売買動向(現物)によると、欧州での新型コロナウイルス感染の再拡大でリスク回避の流れに傾き日経平均株価が前週末比209円安の2万3410円と2週ぶりに下落したこの週は、証券会社の自己売買が2週連続で売り越した。売越額は1908億円と前週の1583億円から拡大した。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行も4週連続で売り越し、売越額は88億円と前週の181億円から縮小した。
一方、個人投資家は2週ぶりに買い越し、買越額は1555億円と7月第5週以来の大きさだった。前週は2576億円の売り越しだった。海外投資家は2週連続で買い越し、買越額は696億円と前週の4170億円から大幅に縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で2週ぶりに売り越し、売越額は3614億円だった。前週は1696億円の買い越し。現物と先物の合算でも2週ぶりに売り越し、売越額は2918億円だった。
日経平均が2週ぶりに反落する中、海外投資家は現物・先物合算で2918億円売り越す一方、個人投資家は1555億円買い越した。
■投資部門別売買代金差額 (10月12日~16日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全49社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
10月 ―――
第2週 696 ▲88 1,555 [ 164 1,390 ] 23,410円 ( -209 円)
第1週 4,170 ▲181 ▲2,576 [ ▲2,821 244 ] 23,619円 ( +589 円)
9月 ―――
第5週 ▲571 ▲102 393 [ ▲476 869 ] 23,029円 ( -174 円)
第4週 ▲1,847 ▲29 1,184 [ ▲124 1,309 ] 23,204円 ( -155 円)
第3週 ▲5,275 1,163 ▲444 [ ▲939 494 ] 23,360円 ( -46 円)
第2週 ▲4,440 ▲116 ▲531 [ ▲952 420 ] 23,406円 ( +201 円)
第1週 125 314 501 [ ▲544 1,046 ] 23,205円 ( +322 円)
8月 ―――
第4週 ▲1,597 ▲192 123 [ ▲845 968 ] 22,882円 ( -37 円)
第3週 ▲298 ▲818 1,008 [ ▲247 1,256 ] 22,920円 ( -369 円)
第2週 3,663 ▲522 ▲5,185 [ ▲4,085 ▲1,099 ] 23,289円 ( +959 円)
第1週 1,791 57 ▲1,219 [ ▲1,617 398 ] 22,329円 ( +619 円)
7月 ―――
第5週 ▲4,624 282 2,831 [ 1,565 1,265 ] 21,710円 ( -1041 円)
第4週 849 ▲135 ▲248 [ ▲425 177 ] 22,751円 ( +55 円)
第3週 ▲620 751 ▲1,931 [ ▲1,914 ▲17 ] 22,696円 ( +405 円)
第2週 1,108 811 1,066 [ ▲215 1,282 ] 22,290円 ( -15 円)
第1週 ▲1,086 2,732 785 [ 277 507 ] 22,306円 ( -205 円)
6月 ―――
第4週 ▲4,852 1,921 1,626 [ 905 721 ] 22,512円 ( +33 円)
第3週 ▲3,331 676 314 [ ▲391 705 ] 22,478円 ( +173 円)
第2週 ▲2,847 745 948 [ ▲566 1,514 ] 22,305円 ( -558 円)
第1週 2,613 ▲24 ▲2,980 [ ▲2,818 ▲161 ] 22,863円 ( +985 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース