株価指数先物【昼のコメント】寄り付き直後の急落も早い段階でショートカバーに

市況
2020年10月27日 12時21分

日経225先物は11時30分時点、前日比80円安の2万3400円(-0.34%)前後で推移している。寄り付きは2万3400円とシカゴ先物清算値(2万3410円)にサヤ寄せして始まった。現物の寄り付き直後に急落し一時2万3230円まで下げ幅を広げる場面がみられたが、売り一巡後は急速に値を戻し9時半頃には寄り付き水準を回復。その後は2万3400円を挟んで狭いレンジでの推移が続き、前引け間際には2万3450円まで戻している。

先物の寄り付き段階では売り先行ながらも落ち着いたスタートだったが、現物開始直後に急落した。現物市場では決算内容が評価されている日本電産 <6594> 、日東電工 <6988> が予想外の売り気配から始まったことにより、先物市場で売り仕掛けの動きが強まったようである。ただし、日本電産、日東電工ともに急速な戻りをみせたことで、先物市場でもショートカバーに向かったようだ。

なお、前引けのTOPIXは0.41%の下落であり、後場は日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えはあまり期待できない。朝方の乱高下によって手控えムードが強まりやすく、改めて短期筋のショートの動きには注視しておく必要がありそうだ。指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> がマイナス圏で推移していることもあり、リバウンド機運は高まりづらい。

方向感がつかみづらい状況においては引き続きスプレッド狙いやレンジ内での売買が中心とみられるため、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)のスタンスは継続。NT倍率は先物中心限月で14.58まで上昇する場面がみられている。10月以降は上昇トレンドが継続していることもあり、ファーストリテイリングの下落によってNT倍率が低下するようであれば、押し目狙いでのポジション積み上げとなろう。

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