話題株ピックアップ【夕刊】(1):コクヨ、キヤノン、弁護士COM
■ナガワ <9663> 7,920円 +720 円 (+10.0%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ナガワ<9663>が急騰。26日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を270億円から280億円(前期比3.5%減)へ、営業利益を27億円から36億円(同1.8%増)へ、純利益を18億円から25億円(同18.7%増)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが株価を下支えした。新型コロナウイルス感染症の事業活動への影響が首都圏にとどまり、地方におけるユニットハウス事業が好調に推移していることが要因としている。同時に従来50円を予定していた期末一括配当を60円に引き上げると発表したことも好材料視された。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高134億4500万円(前年同期比3.3%減)、営業利益18億4700万円(同8.6%増)、純利益13億7000万円(同18.8%増)だった。
■ピー・シー・エー <9629> 5,060円 +450 円 (+9.8%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
ピー・シー・エー<9629>は大幅高。26日の取引終了後、メンタルヘルス関連事業を手掛けるドリームホップ(東京都新宿区)の全株式を取得して子会社化すると発表しており、これが好材料視された。今回の子会社化は、メンタルヘルス領域、健康経営領域に関するサービスや事業運営のノウハウを保持するドリームホップをグループ化することでHRソリューションの強化や事業シナジーを図ることが狙い。取得金額は1億811万円。なお、同件による21年3月期の連結業績への影響は軽微としている。同時に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)連結決算を発表しており、売上高が59億8000万円(前年同期比16.6%減)、営業利益が9億3800万円(同47.0%減)、純利益が5億8900万円(同50.0%減)だった。また、21年3月期通期業績予想は、売上高132億8000万円(前期比6.9%減)、営業利益20億3400万円(同26.9%減)、純利益13億5800万円(同25.2%減)の従来見通しを据え置いている。
■ジャックス <8584> 1,899円 +157 円 (+9.0%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
ジャックス<8584>が後場に入りプラス圏に急浮上。午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を90億円から115億円(前期比30.3%減)へ、純利益を75億円から90億円(同16.1%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は1600億円(同0.9%増)の従来見通しを据え置いたものの、上期においてクレジット事業が堅調に推移したことや、想定以上に貸倒関連コストが抑制されていることなどが寄与するとしている。
■ギフティ <4449> 3,190円 +260 円 (+8.9%) 本日終値
ギフティ<4449>が大幅続伸。同社は26日、自社の電子クーポン発行・購入管理システム「Welcome!STAMP」が、「Go To Eatキャンペーンおきなわ」の食事券(電子)発行事業体である沖縄銀行<8397>に採用されたと発表しており、これが材料視されたようだ。「Welcome!STAMP」を介して発行される電子クーポンは、受け取り・利用時に専用アプリを取得する必要はなく、受信したメールに記載されるURLから電子クーポンのQRコードを取得。利用者はこのQRコードを加盟店での会計時に提示し、加盟店は「おきぎんStarPay」端末でQRコードを読み取ることで決済が完了する仕組みとなっている。
■コクヨ <7984> 1,425円 +112 円 (+8.5%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
コクヨ<7984>が反発。同社は26日取引終了後に、20年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比25.9%減の124億円(従来予想は95億円)に上方修正した。売上高見通しは同7.6%減の2960億円(従来予想は2900億円)に引き上げた。経済正常化に向けた動きを背景に、空間価値ドメイン(ワークスタイルにあった空間設計・構築事業など)やビジネスサプライドメイン(事務用品通販「カウネット」や文房具店web発注システム「Ki SPA」事業など)、グローバルステーショナリードメイン(国内外での文具の製造販売事業など)の需要回復が進んだことが主な要因だとしている。
■キヤノン <7751> 1,932円 +144 円 (+8.1%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
キヤノン<7751>が全体リスクオフ相場に逆行。主力輸出株としては異色の強さを発揮し、カイ気配スタートで3連騰と気を吐いた。同社は26日取引終了後、20年12月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の450億円から640億円(前期比63%減)に増額しており、これが素直に好感される形で買いを呼び込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大は逆風ながら、テレワーク導入加速の動きを背景に在宅勤務に対応した家庭用プリンターの販売拡大などが収益に寄与する見込み。
■弁護士ドットコム <6027> 13,960円 +970 円 (+7.5%) 本日終値
26日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は31%増益」が好感された。
弁護士ドットコム <6027> [東証M] が10月26日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比57.9%減の1億円に大きく落ち込んだ。
同時に発表した「登録弁護士数が2万人を突破」も買い材料。
弁護士ドットコムの登録弁護士数が2万人を突破。
■グローブライド <7990> 3,485円 +220 円 (+6.7%) 本日終値
グローブライド<7990>は後場大幅高。午後2時ごろ、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が470億円から485億円(前年同期比3.9%増)へ、営業利益が29億円から40億円(同36.6%増)へ、純利益が15億円から24億円(同22.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、上期営業利益が減益予想から一転して増益着地となったことが好感された。日本における緊急事態宣言解除後や、世界では外出規制やロックダウン解除後に3密を避けていることが評価され、スポーツ・レジャー用品の市場が急速に回復しており、釣り具などが想定を上回ったことが要因としている。
■ラック <3857> 1,280円 +80 円 (+6.7%) 本日終値
ラック<3857>は4日ぶり反発、75日移動平均線を足場にリバウンド局面に移行している。足もと決算発表シーズンに突入しているが、企業による在宅勤務シフトを背景に特需を獲得している銘柄が好決算を発表し、株価も強い動きを示す傾向が強い。テレワーク環境で必須となるのがセキュリティー対策であり、情報機器の販売及び高度なセキュリティー技術を売り物とする同社に注目度が高まっている。そうしたなか、今月1日から「サイバー保険付き標的型攻撃メール訓練“プレミアム”」の提供を開始しており、引き合いも旺盛で今後の収益貢献が期待されている。PER20倍前後と同業他社と比較して株価指標面でも割安感がある。
■オービック <4684> 18,370円 +1,030 円 (+5.9%) 本日終値
26日に決算を発表。「上期経常が10%増益で着地・7-9月期も7%増益」が好感された。
オービック <4684> が10月26日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.9%増の261億円に伸び、通期計画の493億円に対する進捗率は53.0%に達し、5年平均の49.6%も上回った。
株探ニュース