株価指数先物【引け後コメント】下値の堅さが確認される中においてショートカバーに向かわせる

市況
2020年10月27日 17時40分

日経225先物は前日比10円高(+0.04%)の2万3490円で取引を終了。寄り付きは2万3400円とシカゴ先物清算値(2万3410円)にサヤ寄せして始まった。現物の寄り付き直後に急落し一時2万3230円まで下げ幅を広げる場面がみられたが、売り一巡後は急速に値を戻し9時半頃には寄り付き水準を回復。その後は2万3400円レベルでの底堅さが意識されるなか、引けにかけてはショートカバーが強まりプラス圏を回復。小幅な上昇ではあるが、本日の高値で取引を終えている。

現物の取引開始直後に急落した要因としては、現物市場で決算内容が評価されていた日東電工 <6988> が予想外の売り気配から始まったこともあり、実需の売りに対して短期の売り仕掛けの動きが強まったようである。マザーズ市場においても先物主導で売り仕掛け的な動きがみられていた。しかし、急落後30分程度で下落部分を吸収しており、ショートカバーの早さが目立っていた。

後場は日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えは期待できなかったが、指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> が引けにかけて下げ幅を縮めてきたこともあり、下値の堅さが確認される中においてショートカバーに向かわせたようである。NT倍率は先物中心限月で一時14.59まで上昇している。引けは14.51であり、チャート形状としては上ヒゲを残す形である。NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)の利益確定もみられていると考えられるが、14.50近辺での底堅さが意識されていることから、NT倍率低下の場面では、NTロングのポジション取りは引き続き有効であろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1080枚、大和が540枚程度の売り越し。これに対して野村が1100枚、ドイツが770枚、メリルが470枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではゴールドマンが1220枚、シティが1050枚、モルガンが790枚、メリルが520枚程度の売り越しであり、米国系証券経由の売りが目立っている。一方で、買い方ではバークレイズが1200、SMBC日興が960枚程度の買い越しだった。

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