株価指数先物【寄り前コメント】ポジション調整による売買が中心、NTロングによるスプレッド狙いで対応

市況
2020年11月2日 7時56分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 23160 +280 (+1.22%)

TOPIX先物 1595.5 +22.5 (+1.43%)

シカゴ先物 23145 +265

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

10月30日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。欧州での新型コロナウイルス拡大によるロックダウン(都市封鎖)実施の動きや、米国内における新規感染者数が再び増加していることが嫌気された。また、大型テック銘柄の決算が相次ぐなか、アップルやツイッターなどの決算を受けた弱い値動きが重荷となった。ナスダック、S&P500が約1ヵ月ぶり、NYダウは約3ヵ月ぶりの安値水準となった。

シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比265円高の2万3145円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円高の2万2930円で始まり、その後はじりじりとリバウンドをみせており、米国市場の取引開始後には2万3100円を回復。その後は2万3020円から2万3120円辺りでの保ち合いが続くなか、米国市場の取引終了にかけて上げ幅を広げ、2万3160円とナイトセッションでの高値で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好で買い先行から始まり、買い一巡後は祝日前ということもありこう着感の強い相場展開になりそうである。日経225先物はナイトセッションで堅調推移となったが、アップルなどハイテク株の下落は前日の米国市場の取引終了後の下落を受け、日中取引で2万2880円まで下げる形で織り込まれており、ショートカバー優勢の展開だったようだ。本日のところは2万3000円を固める展開になりそうだが、祝日を控えているほか祝日明けには米大統領選挙の結果が判明するため、ポジション調整による売買が中心になろう。

ポジションを傾けにくい相場展開により引き続きスプレッド狙いのスタンスではあるが、NT倍率の上昇傾向が続いていることから日経225型優位の展開を想定し、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)のポジションで対応したい。NT倍率は高値圏で位置しており8月高値水準に接近しているため、NTロングのポジション解消の動きも出やすい。しかし、米大統領選の結果を受けた乱高下が警戒される一方で、判明後は次第にアク抜けの流れが意識されやすいだろう。コア銘柄優位の展開が想定されるため、NTロングからトレンドが強まった時点でTOPIX先物のショート比率を減らす形で全体をロングに傾けていく形を意識しておきたい。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.