今日の為替市場ポイント:米大統領選挙前でリスク選好的な円売り抑制も

通貨
2020年11月2日 8時10分

10月30日のドル・円は、東京市場では104円63銭から104円13銭まで下落。欧米市場では、104円26銭から104円74銭まで反発し、104円67銭で取引終了。本日11月2日のドル・円は、主に104円台で推移か。米大統領選挙前でリスク選好的な円売りは抑制される見込み。

米長期金利が上昇している。市場関係者の間では「民主党のバイデン候補が大統領選で勝利し、民主党が上下両院を支配した場合、連邦最低賃金の引き上げ、インフラ・環境関連での数兆ドル規模の大規模投資が実行されるが、これによって国債発行額は大幅に増える」との見方が広がっているようだ。国債発行額の大幅な増加によって米国債の需給バランスが崩れる可能性があるとの懸念も生じている。

一部非営利団体(責任ある連邦予算委員会)の試算によると、バイデン候補が掲げる公約を実行した場合、連邦債務は10年間で約5.6兆ドル増加。一方、トランプ大統領が再選した場合、債務額は約4.95兆ドル増えると想定されている。米長期金利の上昇を待っていた投資家の需要が予想されており、目先的に米国債利回りの上昇は一服する可能性があるものの、一部投資家は連邦債務の大幅な増大によって、米国経済が圧迫される可能性があることを警戒している。

《FA》

提供:フィスコ

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