株価指数先物【引け後コメント】大型テック株の見直しを意識、日経225型優位の状況は継続
大証12月限
日経225先物 23740 +460 (+1.97%)
TOPIX先物 1629.5 +24.5 (+1.52%)
日経225先物は前日比460円高(+1.97%)の2万3740円で取引を終了。寄り付きは2万3800円とギャップスタートからシカゴ先物清算値(2万3830円)にサヤ寄せして始まった。市場の関心は大統領選の開票に集中しており、その後は選挙報道を受けたグローベックスの米株先物の動向に影響されている。各州の結果が伝わる中、一時300ドルほど上昇していたNYダウ先物が下落に転じたことから、前場半ばには2万3530円まで上げ幅を縮めている。
しかし、ランチタイムにトランプ大統領が激戦州で勝利したとの報道を受けてナスダック100先物が急伸すると、日経225先物は一時2万3850円まで切り返す場面もみられた。ただし、報道などを横睨みにした短期的な売買が中心とみられ、後場は開票結果を受けた4日の米国市場の動向を見極めたいとするムードが次第に高まり、高値圏での保ち合いが続いた。バイデン氏優位を想定した米国株高を受けてのギャップスタートだったこともあり、市場ではトランプ大統領の各州での勝利報道が伝わるごとにリバーサルの流れとなった。トランプ大統領の優勢が伝わるなか、大型テック株の見直しにつながるとみたナスダック100先物の上昇により、東証マザーズ指数先物が買われる流れがみられた。
なお、グローベックスの米株先物はNYダウ先物が300ドルを超える下げで推移しているほか、ナスダック100先物も上げ幅を縮めてきており、日経225先物のナイトセッションで一時2万3500円を下回る場面がみられている。足元でのバイデントレードによる反動とみられ、仮にトランプ大統領の再選が確実となった際には、改めて一大イベント通過後のアク抜け意識が高まることになりそうだ。大型テック株の見直しが意識されるため、日経225型優位の状況は継続。NT倍率は先物中心限月で8月以来の高値水準に位置している。チャート上のダブルトップ形成が意識されるものの、上昇傾向は続きやすいとみられ、NTロングのスタンスを継続するほか、2万4000円へのキャッチアップを睨んでヘッジ対応のショートカバーについても引き続き意識されやすいだろう。
手口面では、日経225先物はABNアムロが4050枚、野村が1030枚程度の売り越しに対して、ドイツが1880枚、クレディスイスが1690枚、シティが1240枚程度の買い越し。TOPIX先物ではソジェンが1460枚、ABNアムロが1420枚、みずほが1130枚程度の売り越しに対して、ドイツが1640枚、モルガンSが1630枚、クレディスイスが790枚程度の買い越しだった。
株探ニュース