<動意株・5日>(大引け)=シンフォニア、セガサミー、ABCマートなど

材料
2020年11月5日 15時02分

シンフォニア テクノロジー<6507>=後場急伸。午後1時40分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を25億円から29億円(前期比5.5%減)へ、純利益を17億円から22億円(同30.3%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は800億円(同10.9%減)の従来見通しを据え置いたものの、モーション機器事業の航空宇宙部門で新規案件の費用増が収束しつつあることや、現在取り組んでいる収益緊急対策による費用削減の効果などにより利益を押し上げる見通しだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高398億100万円(前年同期比2.0%増)、営業利益15億6800万円(同6.5倍)、純利益12億5700万円(同11.0倍)だった。

セガサミーホールディングス<6460>=後場動意。午後0時30分ごろ、保有する政策保有株式の一部を売却したのに伴い、21年3月期第3四半期決算で投資有価証券売却益約59億円を特別利益として計上すると発表しており、これが買い材料視された。

エービーシー・マート<2670>=3日続伸。4日の取引終了後、10月度概況を発表しており、既存店売上高は前年同月比4.1%増と9カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて土曜日が1日多く祝日が2日少ない曜日並びだったが、郊外の大型ショッピングセンターやオンラインが好調に推移したことが寄与した。商品面では、気温が低くなったことから秋冬の季節品が好調となった。なお、全店売上高は同0.8%増だった。

サイバーリンクス<3683>=連日の大幅高と気を吐く。同社は食品流通業界向けを中心に基幹業務系クラウドサービスを提供、官公庁向けクラウドサービスなどでも高い実績を持つ。菅首相が掲げる行政のデジタル化推進では「脱ハンコ」をテーマに電子署名や電子認証に関連する銘柄が注目されているが、同社株はその関連最右翼として頭角を現している。人工知能(AI)を使った光学文字認識(AI-OCR)などの普及で書類の電子化、ペーパーレス化が進むなか、領収書や請求書、契約書などを電子データとして保存する際には、ある日時に特定の電子データが存在し改ざんもされていないことを証明するタイムスタンプの付与が法律的に義務付けられている。同社はそのタイムスタンプなど証明サービスを展開していることからマーケットで注目度が高まっている。業績も好調で20年12月期営業利益は6億3900万円と前期比4割超の伸びが見込まれている。

駅探<3646>=一時ストップ高。4日の取引終了後、サツドラホールディングス<3544>、未来シェア(北海道函館市)、はこだて未来大学及び札幌市立大学との間で、北海道地域でのMaaS事業の展開に関して基本合意したと発表しており、これが好感されている。今回の5者の提携は、北海道地域におけるMaaS事業の推進が目的。提携において駅探は、公共交通機関など定時制のある移動手段の経路検索機能や決済機能を含めたMaaSプラットフォームなどを提供するとしている。

ソリトンシステムズ<3040>=急伸。同社はIT情報機器やソフト開発を手掛け、売上高の9割をセキュリティー部門で占めている。テレワークの導入加速やGIGAスクール構想などを追い風に収益機会が広がり、足もとの業績も会社側想定を大きく上回って推移している。4日取引終了後に20年12月期業績の修正を発表。営業利益は従来予想の11億円から15億円(前期比39%増)に大幅増額、年間配当も従来計画に2円上乗せの12円(前期実績は10円)としており、これを好感する形で物色人気が集中した。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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