加賀電子が反発、パソコン製品の販売好調継続で21年3月期営業利益予想を上方修正
加賀電子<8154>が反発している。5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を4000億円から4100億円(前期比7.6%減)へ、営業利益を50億円から75億円(同25.1%減)へ上方修正したことが好感されている。
電子部品事業で一部取引先との大口商権解消に伴い大幅な減収となる状況に変わりはないものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた一部製造業で回復の兆しが見えていることや、リモートワークやオンライン授業向けの需要増でパソコン製品の販売好調が持続していること、更に営業活動の一部自粛に伴う販管費の縮減効果などが売上高・営業利益を押し上げる。なお、純利益は100億円(同70.9%増)の従来見通しを据え置いた。
同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1888億5900万円(前年同期比18.1%減)、営業利益44億3400万円(同15.4%減)、純利益107億7200万円(同3.1倍)だった。