話題株ピックアップ【夕刊】(1):神戸鋼、ライオン、コナミ

注目
2020年11月6日 15時16分

■アルペン <3028>  2,517円  +500 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

アルペン<3028>がストップ高。5日の取引終了後に発表した21年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算で経常利益が前年同期比5.4倍の51億3100万円に急拡大して着地。上期計画の23億2600万円を既に大きく上回っており、業績上振れを期待する買いが入った。新型コロナウイルスの感染拡大や長梅雨といったマイナス要因があったものの、キャンプ用品やゴルフ用品の販売が好調で、売上高は前年同期比0.7%増の580億9600万円と増収を確保した。適切な売価コントロールやコロナ禍を契機とした経費水準の見直しが奏功し、採算が改善したことも利益拡大に大きく貢献した。

■インソース <6200>  3,560円  +410 円 (+13.0%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

インソース<6200>が急騰。前日に一時400円を超える急騰をみせたが、きょうもギャップアップスタートとなり上値追いの勢いが止まらない。同社は企業向けに講師派遣や公開講座などの研修事業を展開し、豊富な研修コンテンツを強みに旺盛な人材育成ニーズを取り込んでいる。5日取引終了後に発表した21年9月期業績予想は売上高が前期比32%増の67億4000万円、営業利益が同85%増の14億5000万円と売上高、利益ともに大幅な伸びを見込んでおり、これを手掛かり材料に投資資金の攻勢が続いた。年間配当も前期実績比1円50銭の増配となる20円を計画し、これも評価材料となったもよう。

■神戸製鋼所 <5406>  461円  +48 円 (+11.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

神戸製鋼所<5406>が急反発。同社は5日取引終了後に、21年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益は271億4200万円の赤字(前年同期は74億4300万円の黒字)となり、従来予想の500億円の赤字から上振れ着地した。売上高は前年同期比17.8%減の7764億600万円(従来予想は7700億円)となった。素材系事業を中心に販売数量が想定ほど落ち込まなかったほか、コスト削減などに注力したことが奏功した。あわせて、通期の連結業績予想も修正。売上高見通しは前期比11.8%減の1兆6500億円(従来予想は1兆6400億円)、営業損益見通しは150億円の赤字(従来予想は350億円の赤字)に引き上げている。

■ライオン <4912>  2,425円  +206 円 (+9.3%)  本日終値

ライオン<4912>が大幅続伸。5日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、営業利益を395億円から415億円(前期比39.1%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を11円から12円へ引き上げたことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、衛生関連品などの需要が高い水準で推移したことに加えて、経費の減少に努めたことが寄与する。なお、売上高は3550億円(同2.2%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高2620億4900万円(前年同期比横ばい)、営業利益382億4400万円(同60.5%増)だった。

■コナミホールディングス <9766>  4,985円  +340 円 (+7.3%)  本日終値

コナミホールディングス<9766>が4連騰し連日の年初来高値更新となった。5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算で、営業利益が213億6800万円(前年同期比2.1%増)と増益で着地したことが好感された。新型コロナウイルス感染症による国内外のアミューズメント・カジノ施設事業者や自社グループのスポーツクラブの休業措置などの影響で、売上高は1160億7200万円(同4.1%減)に減少したものの、モバイルゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」や「eFootball ウイニングイレブン 2020」などが堅調だったほか、家庭用ゲームで「eBASEBALL パワフルプロ野球2020」が快調な出足となるなどデジタルエンタテインメント事業が好調に推移し営業増益となった。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■クボタ <6326>  2,018.5円  +137.5 円 (+7.3%)  本日終値

クボタ<6326>が4連騰して2000円台に乗せ、年初来高値を更新。5日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆7800億円から1兆8300億円(前期比4.7%減)へ、営業利益を1500億円から1700億円(同15.7%減)へ、純利益を1100億円から1250億円(同16.1%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う低迷からの回復が各地域で順調に進んでいることに加えて、東南アジアなどで雨季の天候が良好に推移し、機械部門の売り上げが国内外ともに従来予想を上回る見込みという。なお、未定としていた期末配当は前年同期同様に19円とし、年間配当は36円を予定している。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高1兆3567億円(前年同期比7.1%減)、営業利益1298億8700万円(同21.8%減)、純利益964億6800万円(同21.2%減)だった。

■オカムラ <7994>  848円  +56 円 (+7.1%)  本日終値

オカムラ<7994>が後場上げ幅を拡大。午後2時30分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2300億円から2360億円(前期比6.8%減)へ、営業利益を80億円から113億円(同15.6%減)へ、純利益を63億円から87億円(同11.7%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、第2四半期半ば以降、顧客ニーズが需要が活発化し上期業績が計画を上振れて着地したことに加えて、第3四半期以降もオフィス環境事業、商環境事業で需要が堅調に推移すると見込まれることが要因という。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1052億9400万円(前年同期比11.1%減)、営業利益28億5900万円(同37.0%減)、純利益21億5500万円(同37.0%減)だった。

■ADEKA <4401>  1,463円  +85 円 (+6.2%)  本日終値

5日に業績修正を発表。「上期経常を一転微増益に上方修正」が好感された。

ADEKA <4401> が11月5日大引け後(16:00)に業績修正を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の51億円→83億円(前年同期は82.7億円)に62.7%上方修正し、一転して0.3%増益見通しとなった。

⇒⇒ADEKAの詳しい業績推移表を見る

■アサヒ <2502>  3,616円  +207 円 (+6.1%)  本日終値

5日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)税引き前は30%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。

アサヒグループホールディングス <2502> が11月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結税引き前利益は前年同期比29.8%減の1106億円に減ったが、通期計画の1120億円に対する進捗率は98.8%に達し、4年平均の73.6%も上回った。

⇒⇒アサヒの詳しい業績推移表を見る

■KLab <3656>  978円  +55 円 (+6.0%)  本日終値

KLab<3656>が大幅高に買われ4連騰。5日の取引終了後に発表した20年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高263億6000万円(前年同期比17.8%増)、営業利益22億5400万円(同31.7%増)と2ケタ増収増益となり、これを好感する買いが向かった。周年記念キャンペーンを実施した「BLEACH Brave Souls」「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」といった既存タイトルが好調に推移したほか、開発協力した「テイルズ オブ クレストリア」(バンダイナムコエンターテインメントが配信)の新規寄与が業績拡大の要因となった。併せて、20年12月期通期業績予想の修正を発表。売上高を従来の330億円~360億円から350億円へ、営業利益を従来予想の10億円~30億円から25億円へそれぞれレンジの上限寄りに見直した。

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