話題株ピックアップ【夕刊】(2):ダイキン、シマノ、セガサミー
■セリア <2782> 4,050円 +215 円 (+5.6%) 本日終値
5日に発表した「10月既存店売上高は7.2%増」が買い材料。
10月既存店売上高は前年同期比7.2%増。
■GMO-FG <4051> 20,940円 +1,090 円 (+5.5%) 本日終値
5日に発表した「東証が信用規制を解除」が買い材料。
東証が6日売買分から信用取引の臨時措置を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
■ダイキン工業 <6367> 22,285円 +1,150 円 (+5.4%) 本日終値
5日に決算を発表。「今期経常を6%上方修正」が好感された。
ダイキン工業 <6367> が11月5日大引け後(15:20)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比22.5%減の1318億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の1980億円→2100億円(前期は2690億円)に6.1%上方修正し、減益率が26.4%減→21.9%減に縮小する見通しとなった。
■シマノ <7309> 24,760円 +1,170 円 (+5.0%) 本日終値
シマノ<7309>の上げ足が鮮烈、一時1200円高の2万4790円まで上値を伸ばし上場来高値を更新した。同社は自転車部品のトップメーカーだが、時価総額が2兆3000億円弱に達し、JR東日本<9020>やセコム<9735>を上回る大型株。ここ大口の資金流入が観測され上昇トレンドを加速させている。市場では「新型コロナウイルスの感染拡大を背景に“3密”を避ける移動手段として自転車が注目されているが、これは世界規模の話で同社への追い風は見た目以上に強い」(国内準大手証券ストラテジスト)という。20年12月期決算は従来計画を大幅に上方修正し、営業利益段階で前期比13%増の770億円と2ケタ成長を見込む。
■ホープ <6195> 6,360円 +290 円 (+4.8%) 本日終値
ホープ<6195>が大幅高で3日続伸。5日の取引終了後、TATERU<1435>と電力の市場価格予測の最適化を可能にする人工知能(AI)を共同開発したと発表しており、これが好感された。同AIは、ホープの卸電力価格予測に関するノウハウやデータを活用しているほか、東京大学空間情報科学研究センター不動産情報科学研究部門・清水千弘特任教授の指導のもと、過去の地域別卸電力価格や気象データなどを利用して、日本卸電力取引所(JEPX)における市場価格の予測モデルを構築して開発した。同AIをベースに価格予測精度の向上を図り、価格変動リスクも含め定量的に評価された予測により、自治体へのより適切な料金提案が可能になるという。なお、同件が21年6月期業績に与える影響は軽微としている。
■セガサミー <6460> 1,430円 +64 円 (+4.7%) 本日終値
セガサミーホールディングス<6460>が後場急上昇。前引け後に、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2770億円から2830億円(前期比22.8%減)へ、営業損益を150億円の赤字から15億円の赤字(前期276億4300万円の黒字)へ上方修正したことが好感された。エンタテインメントコンテンツ事業で、主にリピートタイトルやF2P(フリートゥプレイ)の各タイトルが好調に推移しており、コンシューマ分野が計画を大きく上回っていることが牽引する。また、リゾート事業の損益が若干改善することも寄与する。なお、最終損益は、アミューズメント施設分野の構造改革や、希望退職者の募集を行うことから、170億円の赤字から245億円の赤字(同137億7500万円の黒字)へ下方修正した。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1102億2500万円(前年同期比33.4%減)、営業損益30億7600万円の赤字(前年同期146億100万円の黒字)、最終損益217億1600万円の赤字(同98億7000万円の黒字)だった。
■イリソ電子工業 <6908> 4,340円 +175 円 (+4.2%) 本日終値
イリソ電子工業<6908>は大幅続伸。5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を340億円から345億円(前期比12.9%減)へ、営業利益を14億円から27億円(同41.7%減)へ、純利益を11億円から18億円(同45.2%減)へ上方修正したことが好感された。中国をはじめとして国内外の車載市場を中心に回復傾向にあることに加えて、原価低減と徹底したコスト削減が寄与する見通し。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高150億6900万円(前年同期比24.9%減)、営業利益1億7300万円(同92.7%減)、純利益800万円(同99.5%減)となり、営業赤字予想から一転して増益で着地した。
■住友倉庫 <9303> 1,317円 +42 円 (+3.3%) 本日終値
住友倉庫<9303>が後場急上昇。午後1時20分ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1780億円から1870億円(前期比2.5%減)へ、営業利益を85億円から95億円(同14.4%減)へ、純利益を65億円から72億円(同19.6%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で、物流事業では倉庫の荷動きが低調に推移したものの、倉庫保管残高が高水準となったほか、eコマース関連輸送の取り扱いが伸長したことが貢献する。また、海運事業で運賃水準の改善や輸送数量の回復、燃料価格が低水準で推移することが見込まれることなども寄与する。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高929億4500万円(前年同期比2.4%減)、営業利益44億4000万円(同20.0%減)、純利益33億6000万円(同21.9%減)だった。同時に、150万株(発行済み株数の1.79%)、または30億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は20年11月9日から21年3月12日まで。株主還元の充実や資本効率の向上のためとしている。
■テルモ <4543> 4,132円 +121 円 (+3.0%) 本日終値
テルモ<4543>が4日続伸。5日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を850億円から900億円(前期比18.6%減)へ、純利益を650億円から680億円(同20.2%減)へ上方修正したことが好感された。上期は、新型コロナウイルス感染症の影響は想定に比べて小さかった一方、第3四半期以降の医療需要の回復が緩やかになるとみて、売上高は6000億円(同4.6%減)の従来見通しを据え置いたが、情勢の変化に応じた費用抑制を追加で織り込んだことが利益を押し上げるという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2832億9600万円(前年同期比7.8%減)、営業利益418億2400万円(同29.3%減)、純利益318億4200万円(同30.3%減)だった。
■ベルパーク <9441> 6,110円 +150 円 (+2.5%) 本日終値
ベルパーク<9441>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後0時30分頃に、20年12月期通期の連結業績予想と期末配当計画を修正。営業利益見通しを前期比14.3%増の50億円(従来予想は40億円)に上方修正したほか、期末配当を従来計画比42円増額の103円(中間配当61円と合わせた年間配当は164円)に引き上げた。売上高見通しは前期比7.1%減の960億円と従来予想を据え置いたが、足もとで携帯電話などの販売台数が堅調に推移していることから利益予想を修正した。あわせて、上場20周年の記念株主優待を実施することも発表。12月31日時点で100株以上を保有する株主に対し、一律でクオカード2000円分を贈呈するとしている。
株探ニュース