6日の米国市場ダイジェスト:米国株はまちまち、新型ウイルス感染者増加を警戒
■NY株式:米国株はまちまち、新型ウイルス感染者増加を警戒
米国株式相場はまちまち。ダウ平均は66.78ドル安の28323.40ドル、ナスダックは4.30ポイント高の11895.23ポイントで取引を終了した。
全米で1日の新型ウイルス感染者数が過去最多に達したため寄り付きから下落した。昨日末の急上昇を受けて、週末を控えて利益確定の売りがひろがったほか、ジョージア州上院の決選投票の可能性から民主党が政権、議会を掌握する可能性が依然残っていることも警戒され終始軟調推移となった。セクター別では、エネルギー、銀行が大きく売られた一方、半導体・同製造業装置が上昇。
動画配信のロク(ROKU)は第3四半期で予想外の黒字を計上したほか、アナリストの目標株価引き上げで急伸。オンライン決済のスクウェア(SQ)や不動産サイト運営のジロー・グループ(ZG)は予想を大幅に上回る決算が好感されそれぞれ急伸した。配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)も損失が予想を下回ったほか、CEOが需要がパンデミック前の63%まで回復したとの楽観的な見解を示し上昇。一方、ビデオゲームメーカーのエレクトロニック・アーツ(EA)は第2四半期決算が予想を下回り下落した。
大統領選では民主党のバイデン候補が激戦州であるペンシルベニア、ジョージア、ネバダで優勢となり一段と勝利に近づいた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米10月失業率低下などを意識してドル買いが一時強まる
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円20銭から103円72銭まで上昇して103円31銭で引けた。予想を上回った米国の10月雇用統計に加えて、大統領選においてジョージア、ペンシルベニア州で民主党のバイデン候補が優勢となり勝利に近づいたため米国債相場は急落、債券利回りの急伸に伴うドル買いが一時優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1891ドルまで上昇後、一時1.1851ドルへ弱含み1.1877ドルで引けた。ユーロ・円は122円62銭から122円99銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3093ドルまで下落後、1.3177ドルまで上昇した。ジョンソン英首相が7日に欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長と電話会談を行う予定が伝えられると、交渉前進期待が広がりポンド買いが強まった。ドル・スイスは0.9024フランへ強含んだのち、0.8983フランまで下落。
■NY原油:続落、原油需要の伸び率鈍化を警戒
6日のNY原油先物12月限は続落(NYMEX原油12月限終値:37.14 ↓1.65)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-1.65ドルの1バレル=37.14ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは37.06ドル-38.61ドル。欧米諸国で新型コロナウイルスの感染が拡大しており、各国で経済活動が制限されていることから、原油需要の伸び率は鈍化するとの見方が増えており、ポジション調整を含めた売りが優勢となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.31ドル -0.30ドル(-1.22%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.70ドル -0.50ドル(-0.96%)
ゴールドマン・サックス(GS)201.26ドル -1.70ドル(-0.84%)
インテル(INTC) 45.39ドル -0.29ドル(-0.63%)
アップル(AAPL) 118.69ドル -0.14ドル(-0.11%)
アルファベット(GOOG) 1761.75ドル -1.62ドル(-0.09%)
フェイスブック(FB) 293.41ドル -1.27ドル(-0.43%)
キャタピラー(CAT) 161.29ドル -1.80ドル(-1.10%)
アルコア(AA) 14.44ドル +0.39ドル(+2.78%)
ウォルマート(WMT) 145.77ドル +2.30ドル(+1.60%)
《ST》