9日の株式相場見通し=新型コロナ警戒や円高など背景に上値重い
週明け9日の東京株式市場は、引き続きリスク選好ムードは維持されそうだが上値は重そうだ。前週末6日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が高安まちまちの展開となった。注目の大統領選の行方はバイデン氏勝利がほぼ決まったことで不透明感が払拭された。上院は共和党が僅差で制するとみられ、上院、下院いずれも民主党が押さえるトリプルブルーは実現せず、バイデン氏の掲げる法人増税などの政策が通りにくくなるとの見方が株式マーケットにポジティブに働くとの観測が強い。ただ、外国為替市場ではドル安・円高傾向が強まっており、これが主力輸出株中心に逆風材料として意識される。世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大に対する警戒感も重荷となる。
6日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比66ドル78セント安の2万8323ドル40セントと5日ぶり小幅反落。ナスダック総合株価指数は同4.303ポイント高の1万1895.230と小幅ながら5日続伸した。
日程面では、きょうは日銀の金融政策決定会合の主な意見(10月28~29日開催分)、9月の景気動向指数(速報値)など。主要企業の決算発表ではソフトバンクグループ<9984>が予定されている。