話題株ピックアップ【夕刊】(2):ホンダ、ステラケミ、IIJ

注目
2020年11月9日 15時18分

■ホンダ <7267>  2,833.5円  +244 円 (+9.4%)  本日終値

ホンダ<7267>が大幅続伸。前週末6日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を12兆8000億円から13兆500億円(前期比12.6%減)へ、営業利益を2000億円から4200億円(同33.7%減)へ、純利益を1650億円から3900億円(同14.4%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大影響による需要の減少はあったものの、中国などの四輪販売の好調を受けて、四輪事業の販売台数を450万台から460万台へ引き上げたことに加えて、販管費の抑制やコストダウン効果などが寄与する。また、業績予想の修正に伴い、年間配当を44円から68円に引き上げると発表した。前期実績に対しては44円の減配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高5兆7751億円(前年同期比25.2%減)、営業利益1692億6500万円(同64.2%減)、純利益1600億5100万円(同56.6%減)だった。

■ステラ ケミファ <4109>  3,445円  +290 円 (+9.2%)  本日終値

ステラ ケミファ<4109>は5日続伸。6日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の19億5000万円から31億円へ上方修正すると発表。前回予想の15.5%減益から一転して34.4%増益見通しとなり、これを好感する買いが入った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で売上高は計画を下回るものの、主原料の無水フッ酸価格が想定より低位で推移していることに加え、メディカル事業の販売承認取得による売上計上や経費削減の進展などが利益を押し上げる。なお、同時に発表した上期(4~9月)の同利益は前年同期比79.5%増の17億1400万円だった。

■IIJ <3774>  5,290円  +425 円 (+8.7%)  本日終値

インターネットイニシアティブ<3774>が後場一段高。この日正午ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2100億円から2120億円(前期比3.7%増)へ、営業利益を87億円から113億円(同37.4%増)へ、純利益を50億円から61億円(同52.2%増)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染拡大を契機とした企業のネットワークシステムへの需要増加のなか、法人インターネット接続、アウトソーシング、システムインテグレーション運用保守など法人ストック売り上げが好調に推移していることが寄与する。同時に、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図るのが狙いという。更に、従来中間期末各17円を予定していた配当予想を中間20円50銭、期末10円25銭にすると発表しており、これらも好材料視されたようだ。

■ナカニシ <7716>  2,088円  +161 円 (+8.4%)  本日終値

ナカニシ<7716>が急反発。6日の取引終了後、20年12月期の連結経常利益を従来予想の49億2000万円(前期比50.0%減)から74億7500万円(同24.0%減)に上方修正すると発表しており、これを好材料視する買いが向かった。21年3月を期限とした政府の感染防止対策給付金が交付される国内の歯科医院を中心に、主力製品である歯科用ハンドピースなどの歯科関連製品を補充する一時的な需要が発生することが収益を押し上げる。また、販売促進イベントの開催延期や経費削減の進展も上振れの要因となる。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)の同利益は前年同期比22.0%減の53億300万円だった。

■三井E&S <7003>  373円  +28 円 (+8.1%)  本日終値

6日に決算を発表。「上期経常が赤字縮小で着地・7-9月期は黒字浮上」が好感された。

三井E&Sホールディングス <7003> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は78.7億円の赤字(前年同期は648億円の赤字)に赤字幅が縮小した。

⇒⇒三井E&Sの詳しい業績推移表を見る

■ジーテクト <5970>  1,426円  +104 円 (+7.9%)  本日終値

自動車骨格部品メーカーのジーテクト<5970>が大幅に5日続伸。同社は6日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比36.6%減の55億円(従来予想は19億円)に上方修正した。売上高見通しは同9.3%減の2070億円(従来予想は1920億円)に引き上げた。国内外の自動車販売・生産が今後回復するとみているほか、製造コストや一般管理費の削減が想定以上に進んでいることなどが主な要因だとしている。

■フクシマガリレイ <6420>  4,255円  +305 円 (+7.7%)  本日終値

6日に業績修正を発表。「上期経常を75%上方修正」が好感された。

フクシマガリレイ <6420> が11月6日大引け後(16:00)に業績修正を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の19.5億円→34.1億円(前年同期は47億円)に75.2%上方修正し、減益率が58.5%減→27.4%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒フクシマガリレイの詳しい業績推移表を見る

■FUJI <6134>  2,391円  +167 円 (+7.5%)  本日終値

FUJI<6134>が5連騰、連日で年初来高値を更新。6日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益が186億円(前期比7.6%減)になりそうだと発表。前回予想の133億円(同33.9%減)から大幅増額修正となり、これを好感する買いが入った。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。足もとのロボットソリューション事業における受注が想定より伸びる見込みで、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の30円から40円(前期は50円)に大幅増額修正したことも好材料視された。

■インテージH <4326>  1,070円  +70 円 (+7.0%)  本日終値

6日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は5.2億円も対上期進捗は過去平均を超過」が好感された。

インテージホールディングス <4326> が11月6日大引け後(15:30)に決算を発表。21年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は5.2億円となり、7-12月期(上期)計画の8億円に対する進捗率は66.0%に達し、5年平均の25.6%も上回った。

⇒⇒インテージHの詳しい業績推移表を見る

■サンケン電気 <6707>  3,630円  +235 円 (+6.9%)  本日終値

6日に決算を発表。「今期経常を一転黒字に上方修正」が好感された。

サンケン電気 <6707> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は7.3億円の赤字(前年同期は6.9億円の赤字)に赤字幅が拡大した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の10億円の赤字→2億円の黒字(前期は26.7億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

⇒⇒サンケン電気の詳しい業績推移表を見る

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