東京精が一時13%高、非開示としていた21年3月期は増益と増配見通しで自社株買いも実施
東京精密<7729>は続急伸し、一時前日比12.7%高の4340円に買われた。11日の取引終了後、従来未開示としていた21年3月期の連結業績予想について、売上高920億円(前期比4.6%増)、営業利益132億円(同7.5%増)、純利益100億円(同39.7%増)と増収増益を見込み、年間配当予想は同8円増の84円を予定していることが好感されている。
主力の半導体製造装置は、5G関連の中国現地メーカー需要や電子部品需要が持続し業績を押し上げる見通し。また、需要が拡大基調にある半導体、NEV(新エネルギー車)、医療分野向けの計測器の販売増加も寄与するという。
なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高451億1200万円(前年同期比7.4%増)、営業利益62億8200万円(同12.4%増)、純利益46億7700万円(同9.8%増)だった。
同時に、80万株(発行済み株数の1.9%)、または30億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は20年11月12日から21年3月31日までで、株主還元の充実及び資本効率の向上を図ることを目的としている。