12日の米国市場ダイジェスト:NYダウ317ドル安、欧米の新型コロナウイルス感染者急増を警戒

市況
2020年11月13日 8時02分

■NY株式:NYダウ317ドル安、欧米の新型コロナウイルス感染者急増を警戒

米国株式相場は下落。ダウ平均は317.46ドル安の29080.17ドル、ナスダックは76.84ポイント安の11709.59ポイントで取引を終了した。新型コロナウイルス感染者が連日急増、コロナによる入院患者数も2日連日過去最多にのぼり、景気回復に影響するとの懸念で寄り付きから下落。シカゴ市長が市民に外出を控えるよう勧告を出すと引けにかけ、下げ幅をさらに拡大した。セクター別では、エネルギー、自動車・自動車部品が大きく下落した一方、食・生活必需品小売りが上昇。

バイオのモデルナ(MRNA)は同社開発のワクチンの最終治験で分析に値する十分なデータが得られたと発表し上昇。また、時計メーカーのフォッシル(FOSL)は決算が好感され急伸した。一方、電池メーカーのエナジャイザー(ENR)は予想を大幅に下回った決算が嫌気され急落。企業向けソフトウェア会社のセールスフォース(CRM)はモルガンスタンレーの投資判断引き下げが嫌気され下落した。

トランプ大統領は中国軍を支援する企業への国民の投資を禁じる大統領令に署名した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:全米におけるウイルス感染急増で円売り縮小

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円39銭から105円07銭まで下落し、105円12銭で引けた。全米で連日新型コロナウイルス感染者数が急増していることや、米10月消費者物価指数(CPI)が予想以上に低下したため、米国債利回りの低下に伴うドル売りやリスク回避の円買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1787ドルまで弱含んだ後、1.1818ドルまで上昇し、1.1808ドルで引けた。ユーロ・円は124円36銭まで上昇後、123円95銭まで下落。ポンド・ドルは1.3183ドルまで上昇後、1.3106ドルまで下落した。欧州連合(EU)離脱推進派内に亀裂が入り、ジョンソン英首相の上級顧問が辞任したほか、英国とEUの通商交渉を巡りEU高官らが英国との交渉に悲観的見方を示したとの報道を受けて、通商交渉の合意なき離脱への懸念が再浮上し、ポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは0.9165フランから0.9132フランまで下落。安全通貨としてのフラン買いが優勢となった。

■NY原油:弱含みで41.12ドル、原油在庫は予想外の増加

NY原油先物12月限は弱含み(NYMEX原油12月限終値:41.12 ↓0.33)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-0.33ドルの1バレル=41.12ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは40.87ドル-42.19ドル。主要産油国による協調減産体制の緩和時期は先送りされる見込みだが、原油在庫が減少予想に反して増加したことや、需給関係の大幅な改善は期待できないとの見方が出ていることから、ポジション調整的な売りが入ったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 26.69ドル -0.65ドル(-2.38%)

モルガン・スタンレー(MS) 55.55ドル -0.79ドル(-1.40%)

ゴールドマン・サックス(GS)214.51ドル -3.54ドル(-1.62%)

インテル(INTC) 44.95ドル -1.40ドル(-3.02%)

アップル(AAPL) 119.21ドル -0.28ドル(-0.23%)

アルファベット(GOOG) 1749.84ドル -2.87ドル(-0.16%)

フェイスブック(FB) 275.08ドル -1.40ドル(-0.51%)

キャタピラー(CAT) 169.13ドル -0.33ドル(-0.19%)

アルコア(AA) 15.62ドル -0.27ドル(-1.70%)

ウォルマート(WMT) 148.23ドル +0.25ドル(+0.17%)

《ST》

提供:フィスコ

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