話題株ピックアップ【夕刊】(2):JAL、ベルーナ、三井化学

注目
2020年11月17日 15時15分

■日本航空 <9201>  2,010円  +72 円 (+3.7%)  本日終値

JAL<9201>に寄り付き大口の買い注文が入りカイ気配スタートとなり、2000円大台に復帰したほか、同様にANAホールディングス<9202>も上値指向の強い展開となっている。ここ米国で新型コロナワクチン開発期待が高まっていることで経済活動正常化が早まるとの思惑が浮上しており、コロナ禍で業績低迷を強いられている空運業界にも強い追い風として意識され始めている。また、前日には国際オリンピック委員会のバッハ会長が、来年予定される東京五輪について「(無観客ではなく)スタジアムに観客を入れることに確信が持てた」と発言したことも伝わり、旅客需要の回復を想起させるものとしてポジティブ材料視されている。

■ベルーナ <9997>  914円  +20 円 (+2.2%)  本日終値

ベルーナ<9997>が3日続伸。16日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高が前年同月比33.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。巣ごもり需要の獲得などで衣料品と家具・雑貨などがともに前年を上回った総合通販事業が同42.8%増となったほか、グルメ、ワイン、リフレなどが前年を上回った専門通販事業も同41.6%増となった。また、封入・同梱サービス、通販代行サービスがともに前年を上回ったソリューション事業も同16.5%増と2ケタ伸びた。

■三井化学 <4183>  2,997円  +65 円 (+2.2%)  本日終値

三井化学<4183>が続伸し新高値。SMBC日興証券は16日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を3300円から3500円に引き上げた。同社は今月5日に21年3月期のコア営業利益を400億円から500億円(前期比30.9%減)とする上方修正を発表している。ナフサ価格の上昇に伴い製品の販売価格の値上がりが見込めることなどが増額要因となった。同証券では基盤素材事業を中心に上振れ余地があるとみており、同利益の560億円へ再増額修正を予想している。メガネレンズ材料やカメラレンズ材料、農薬の高い成長性などを評価している。

■パーク24 <4666>  1,563円  +31 円 (+2.0%)  本日終値

パーク24<4666>が続伸。16日の取引終了後に発表した10月度のグループ月次速報で、タイムズパーキングの売上高が前年同月比8.5%減となり、8カ月連続で前年実績を下回ったものの、8月の同18.8%減、9月の10.8%減に比べて減収率が縮小しており、改善傾向が継続しているとの見方が強まっているようだ。新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は増加している、交通量が9月より改善したことが寄与したという。

■三井不動産 <8801>  2,164.5円  +35 円 (+1.6%)  本日終値

三井不動産<8801>が続伸。SMBC日興証券は16日、投資評価「1」と目標株価2700円を継続した。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で、ホテルや駐車場、商業施設を中心に減益も不動産売買などコロナの影響が限定的なことから、連結営業利益は2131億円と会社計画(2000億円)を上回るとみている。22年3月期以降は、商業施設などの回復や新規案件の寄与で成長軌道に回帰すると予想。株価は割安感が強く、ワクチン開発などコロナ克服の蓋然性が高まるにつれ、回復に向かうと予想している。

■BEENOS <3328>  2,495円  +33 円 (+1.3%)  本日終値

BEENOS<3328>が連日の年初来高値更新となった。この日、子会社tensoが運営する代理購入サービス「Buyee(バイイー)」が、ロコンド<3558>が運営するファッション通販サイト「FASHION WALKER」の海外EC販売のサポートを開始したと発表しており、これが好感された。BEENOSとロコンドは、ロコンドの海外販売を拡大すべく20年8月から業務提携しているが、今回は海外顧客の購入利便性を向上させるため「Buyee Connect」を導入し、「FASHION WALKER」のサイト上に新たに海外からのアクセス者に向けた専用カートを開設する。「Buyee Connect」は、タグ設置のみで自社ECサイト上に海外専用カートを簡易に開設することができ、海外顧客でもシームレスに購入できるサービスで、Paypal、Alipay、銀聯クレジットカードなど各種クレジットカードに対応しているほか、DHL・EMS・SAL便・ 国際小包・船便など豊富な配送手段に対応しているのが特徴としている。

■エイジス <4659>  3,010円  +28 円 (+0.9%)  本日終値

エイジス<4659>はしっかり。16日の取引終了後に発表した10月度売上高が前年同月比5.9%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、4月度からの累計では前年同期比0.8%減となっている。

■ネクステージ <3186>  1,337円  +11 円 (+0.8%)  本日終値

ネクステージ<3186>が続伸。16日の取引終了後、20年11月期の連結業績予想について、営業利益を30億円から65億円(前期比6.8%増)へ、純利益を18億5000万円から44億円(同3.3%増)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大で中古車小売市場は想定を大きく上回る影響を受け、売上高は2450億円から2400億円(同9.5%増)へ下方修正したが、第3四半期において固定費の削減とともに生産性の向上を図ったことで、一定の利益を確保することができたという。同時に、従来6円を予定していた期末一括配当を1円増額して7円にすると発表しており、これも好材料視された。前期実績に対しては1円の増配になる予定だ。

■昭和産業 <2004>  3,250円  -120 円 (-3.6%)  本日終値

昭和産業<2004>は大幅反落。16日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2560億円から2540億円(前期比横ばい)へ、営業利益を84億円から76億円(同13.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の影響による内食需要の高まりから、中華麺用・日本麺用小麦粉の販売は好調だったが、外食産業やコンビニエンスストア向けなどは厳しい環境となり、売上高が想定を下回る見通しとなったことが要因という。なお純利益は、ボーソー油脂の株式取得に伴う会計処理の結果、上期に負ののれん発生益34億6300万円を特別利益として計上したことで、65億円から90億円(同33.1%増)へ上方修正した。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1241億8000万円(前年同期比3.1%減)、営業利益41億7700万円(同17.4%減)、純利益69億1800万円(同53.6%増)だった。

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