話題株ピックアップ【夕刊】(2):コロナ対策関連、パーソルHD、テクノプロH
■パーソルHD <2181> 1,792円 +16 円 (+0.9%) 本日終値
パーソルホールディングス<2181>が3日続伸。午後10時ごろ、グループ会社でエンジニアの人材派遣を手掛けるパーソルテクノロジースタッフが、出社を前提としないエンジニアの「完全リモートワーク派遣」サービスを全国で提供開始すると発表しており、これが好材料視されたようだ。同サービスは、出社を前提とした仕事選びから場所の制約を取り除き、全国の多様な仕事とエンジニアをつなぐのが狙い。営業担当が案件内容や必要スキルなどの情報を入手した後、キャリアアドバイザーが登録エンジニアの中からスキル・経験や志向性のマッチするエンジニアを人選するというもので、就業開始時の雇用契約、諸説明などもオンラインで行い、 就業開始までも自宅で完結することができるとしている。
■テクノプロH <6028> 7,710円 +20 円 (+0.3%) 本日終値
テクノプロ・ホールディングス<6028>がしっかり。午前11時ごろ、教育研修事業を手掛ける子会社ピーシーアシストが、法人向けLMS(学習管理システム)ベンダー大手のライトワークス(東京都千代田区)との協業を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回の協業により、年間1484社の企業研修実績を持つ「Winスクール」の実践的な技術系講座を、ライトワークスが開発・運営する統合型学習管理システム「CAREERSHIP(キャリアシップ)」のeラーニング学習コンテンツとして提供するとしている。
■ダイキョーニシカワ <4246> 696円 -19 円 (-2.7%) 本日終値
ダイキョーニシカワ<4246>が大幅反落。17日の取引終了後、16日午前に発生した関係会社エイエフティーの火災に関する被害状況を発表。エイエフティー第1工場の第1塗装ライン(約1400平方メートル)が焼失したとしていることから、業績への影響が懸念されたようだ。なお、業績に与える影響は現在精査中としている。
■東京エレクトロン <8035> 32,370円 -630 円 (-1.9%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>が6日ぶりに反落となったほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などの半導体製造装置関連株が安い。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株指数が揃って下落したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反落した。足もと外国為替市場で円高傾向に振れているほか、きょうは画像処理半導体大手エヌビディアの決算発表が予定され、この結果にも注目が集まりやすく、半導体周辺銘柄は目先買いポジションを低める動きが出やすいタイミングにある。
■トヨタ自動車 <7203> 7,319円 -120 円 (-1.6%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に利益確定の売りが優勢。足もと外国為替市場でドルが売られ、1ドル=104円20銭近辺のドル安・円高に振れており、これが輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車セクターに逆風となっている。トヨタの21年3月期通期想定為替レートは先の中間決算発表時に1ドル=106円に円安方向に修正(従来設定は105円)しており、実勢はそれよりも円高に傾いていることから収益に対する下方修正圧力が意識される。
■川本産業 <3604> 2,019円 +237 円 (+13.3%) 一時ストップ高 本日終値
川本産業<3604>や中京医薬品<4558>、アゼアス<3161>、重松製作所<7980>、興研<7963>など新型コロナウイルス対策関連株の一角が急動意。きょう午後2時20分ごろ、東京都の新規感染者数が493人と伝わり、これを受けて全体相場が急落するなか、一連の関連銘柄に物色の矛先が向かった。川本産業や中京医薬が一時ストップ高となったほか、新内外綿<3125>もストップ高に買われている。
■ライトアップ <6580> 2,753円 +316 円 (+13.0%) 本日終値
ライトアップ<6580>が大幅高で3日ぶりに反発。オンラインレッスンに特化した予約システムパッケージ「WTE(ワールドトークエンジン)」をFinder(東京都新宿区)が運営するオンライン日本語学習サービス「JaPanese Online」へ提供したと発表しており、納入実績の順調な積み上がりを好感した買いが入ったようだ。「JaPanese Online」はベトナム人指導に強みを持つオンライン日本語学習サービス。特定技能ビザによる外国人労働者の受け入れや、海外現地日系企業で働く人の日本語教育を進めるため、オンライン日本語学校の立ち上げは非常に増えていることから、ライトアップでは日本語を学びたい外国人のためのオンライン授業の体制構築支援に注力するとしている。
■エフオン <9514> 1,078円 +97 円 (+9.9%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
エフオン<9514>が大幅続伸。4ケタ大台を回復するとともに、10月22日につけた高値1050円を上回り、年初来高値を更新した。世界的に「脱炭素社会」への取り組みが進むなか、米国では環境関連インフラの拡充に過去最大規模の投資を表明しているバイデン氏が次期大統領となることが確実視されており、再生可能エネルギー関連株に対するマーケットの視線が高まっている。そうしたなか、同社は省エネ支援ビジネスやバイオマス発電事業を展開し、グリーンエナジー関連の一角として注目を集めている。21年6月期第1四半期(7~9月)は営業利益段階で前年同期比15%増の8億2000万円と2ケタ成長を確保しており、業績面でも買い安心感がある。
株探ニュース