株価指数先物【引け後コメント】短期的な売り仕掛けを行う上では日経225型が売りのターゲットになりやすい

市況
2020年11月18日 18時03分

大証12月限

日経225先物 25700 -340 (-1.30%)

TOPIX先物 1719.0 -17.5 (-1.00%)

日経225先物は前日比340円安(-1.30%)の2万5700円で取引を終了。寄り付きは2万5920円とシカゴ先物清算値(2万6000円)を下回って始まり、じりじりと下げ幅を広げる展開となり、前場半ばには一時2万5720円まで下落。その後下げ幅を縮め、前引けのTOPIXが日銀ETF買い入れ発動の目安とされる0.5%以上の下落だったことから、後場は2万5800円から2万5860円レベルでのこう着が続いた。しかし、後場半ばに東京都で新たに493人の新型コロナ感染が確認され、 東京都は警戒レベルを「感染が拡大している」に引き上げると伝わったことをきっかけに売り込まれ、2万5650円まで下げ幅を広げる場面がみられた。

10月の米小売売上高の伸び鈍化が嫌気された米国市場の下落や為替市場での円高が重荷となり、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるなか、朝方から利益確定の流れが優勢だった。薄商いの中で後場は日銀ETF買い入れへの思惑から後場半ばまでは底堅さが意識されていたが、新型コロナ新規感染者数などのヘッドラインにアルゴが発動した形であろう。ただし、インデックスに絡んだ売り圧力はそれほど大きくなく、東証マザーズ指数はプラス圏で推移するなど、東証マザーズ指数先物への売り仕掛けは限られており、市場全体に売りが波及する流れとはならなかった。

大きく調整する局面においては押し目待ち狙いの資金が待機している形であろう。とはいえ、目先的にはこれまでの急ピッチの上昇に対して調整ムードは高まりやすく、短期的な売り仕掛けを行う上では日経225型が売りのターゲットになりやすい。そのため、15.00倍まで上昇してきたNT倍率の修正の動きが意識されやすく、TOPIX型の割安修正の動きに伴うNTショートのポジションが有効になりそうだ。

手口面では日経225先物では野村が2120枚、大和が1480枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1570枚、クレディスイスが1500枚、ABNアムロが1270枚程度の買い越しだった。野村はレバETFの調整売りとみられる。TOPIX先物ではソジェンが2220枚、ABNアムロが1540枚、クレディスイスが1080枚程度の売り越しに対して、みずほが3690枚程度の買い越しだった。みずほは日銀のETF買い入れに絡んだ売買であろう。

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