話題株ピックアップ【夕刊】(3):電子書籍関連、フルッタ、ALBERT

注目
2020年11月19日 15時20分

■イーブック <3658>  2,835円  +147 円 (+5.5%)  本日終値

イーブックイニシアティブジャパン<3658>、メディアドゥ<3678>が4日ぶり反発に転じたほか、セプテーニ・ホールディングス<4293>、Link-U<4446>など電子書籍関連株に物色の矛先が向いている。ここ電子書籍の市場は急拡大傾向にあり、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり化もあって、その需要が更に高まりをみせている。市場規模は今年度4500億円前後に急増することが見込まれるほか、21年度以降も中長期的にマーケットは成長過程をたどる可能性が高いとみられている。足もと、日本国内でも新型コロナの新規感染者数が全国で2000人を超え過去最多を記録するなどで警戒感が強まり、巣ごもり化が再び促されるとの思惑が、電子書籍関連株を買い直す動きに反映されているもようだ。

■旭精機工業 <6111>  1,775円  +67 円 (+3.9%)  本日終値

旭精機工業<6111>が大幅高。18日の取引終了後、未定としていた21年3月期の期末一括配当を70円(前期と同額)実施すると発表。同社は10月29日に今期最終利益予想を従来の6000万円から500万円へ業績予想を大幅下方修正しており、配当への影響が懸念されていたが、前期実績を据え置く方針を示したことで安心感が広がったようだ。

■日本システム技術 <4323>  1,536円  +42 円 (+2.8%)  本日終値

日本システム技術<4323>が続伸。同社は18日、慶応義塾大学及び理化学研究所と、新型コロナウイルスの重症化予測モデル開発に関する共同研究を開始したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。この研究は、「患者の性別、年代情報と診療報酬データ(レセプトデータ)による過去の既往症・治療・健診データ」を使用して、機械学習手法により数分で新型コロナの重症化リスク予測を行う手法を開発するもの。作成したモデルは、新型コロナの第3波に備えて医療関係者が利用できるかたちに整形し、重症化しやすい人へ優先的に医療資源を分配するなどの計画立案に役立てるとしている。

■フルッタフルッタ <2586>  208円  +5 円 (+2.5%)  本日終値

フルッタフルッタ<2586>が多高い。同社はアサイーをはじめとするアマゾンフルーツの販売などを手掛けるが、足もとでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響などもあって厳しい収益環境が続いている。そうしたなか、18日取引終了後にトラ・ トレーディング・サービシズとフルッタフルッタが保有するREVOLUTION<8894>株式にかかわるコールオプション契約を結び、合わせてローン契約を締結することを決議したと発表、これが株価を強く刺激する格好となった。なお、今後の業績に与える影響については必要になった場合には速やかに開示するとしている。

■ALBERT <3906>  6,160円  +130 円 (+2.2%)  本日終値

ALBERT<3906>が続伸。18日の取引終了後、これまで一部の取引先のみに提供していた「研究開発支援サービス」を広く企業の研究開発部門を対象に提供を開始したと発表しており、これが好感された。同サービスでは、深層学習(ディープラーニング)をはじめとした機械学習などの高度な専門知識やノウハウを持つリサーチャーが、「最新論文の調査」「論文手法の実装・公開コードの移植」「最新フレームワークへの移植」など最新の技術に対するアップデートを支援する。一時的に高い専門性が必要な場面で、業務単位でニーズに合わせた人数や期間などを調整できるため、柔軟にプロジェクトを進めることが可能になるとしている。

■エコモット <3987>  950円  +20 円 (+2.2%)  本日終値

エコモット<3987>が5日ぶりに反発。18日の取引終了後、中山組(札幌市)と共同開発した遠隔臨場システム「Gリポート」の目標出荷数を上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。「Gリポート」は今年7月から提供を開始したが、10月末現在でレンタル累計121台月の利用となり、当初目標としていた初年度出荷台数である300台月の40%を約3カ月で達成したことから、初年度出荷台数の目標を300台月から1000台月に上方修正した。また、Gリポートの次世代通信規格5G対応版を12月初旬から提供開始することも明らかにした。

■エプコ <2311>  1,067円  +21 円 (+2.0%)  本日終値

エプコ<2311>が高い。同社は低層住宅中心に給排水設備の設計・コンサルティングなどを展開するが、18日取引終了後、出資先でエネルギープラットフォーム事業を手掛けるENECHANGE<4169>の東証マザーズ市場への上場が承認されたことを発表、これを材料視する買いが集中した。上場時の株式売り出しには参加しないが、含み益に対する思惑や今後の事業連携に対する期待が株価を押し上げる格好となった。

■平山ホールディングス <7781>  1,227円  +22 円 (+1.8%)  本日終値

平山ホールディングス<7781>が続伸。18日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.55%にあたる2万株または4400万円を上限に自社株買いを実施すると発表。これを受けて、需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。なお、買い付け期間は20日から21年6月30日までとしている。

■KYCOM <9685>  883円  +12 円 (+1.4%)  本日終値

KYCOM<9685>が高い。通信や公共向け中心にシステムの受託開発を手掛け、データ関連サービスでも実績が高い。システム開発は官公庁向けで受注を伸ばしており、菅首相の政策骨子の一つであるデジタル行政の推進では同社に活躍余地が高まるとの思惑がある。コロナ禍にあっても業績に陰りはなく、21年3月期営業利益は前期比47%増益を予想しており、好業績を見直す形でここにきて買いの勢いが増している。時価総額50億円前後と小型でなおかつ信用買い残も少なく、株式需給面でも足の軽さが意識されている。

■MS&AD <8725>  3,314円  +116 円 (+3.6%)  本日終値

19日に発表した「MS&AD、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。

自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ

⇒⇒MS&ADの会社開示情報を見る

●ストップ高銘柄

省電舎ホールディングス <1711>  601円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

テイン <7217>  1,051円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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