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2020年11月22日 8時40分
特集

日経平均は29年ぶりの高値も、騰落レシオは100%未満の怪!?(和島英樹)

「明日の好悪材料Next」~第26回

和島英樹和島英樹(Hideki Wajima)
株式ジャーナリスト
日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年にラジオNIKKEIに入社。東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。現在、レギュラー出演している番組に、ラジオNIKKEI「マーケットプレス」、日経CNBC「デイリーフォーカス」毎週水曜日がある。日本テクニカルアナリスト協会評議委員。国際認定テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)。

【今回チェックした「明日の好悪材料」記事一覧】

11月13日分

11月16日分

11月17日分

11月18日分

11月19日分

11月13日~19日では決算発表が最終盤となった。学校ICTのチエル、中古車販売のネクステージ、美容家電のヤーマン、REITのサムティ・レジデンシャル投資法人がそれぞれ上方修正に進んだ。ブレインパッドは伊藤忠とDXで資本業務提携を発表。日経平均は17日に29年半ぶりに2万6000円回復となったが、年初来高値や騰落レシオなどを見る限り、多くの投資家にとっては実感の乏しいものだった可能性がある。

11月13日分 チエル<3933>

■好悪材料~今期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ

学校教育向けICT(情報通信技術)事業が主柱。授業支援システムや情報セキュリティなどにも展開している。

2021年3月期の第2四半期累計(4~9月)の業績は、売上高が17億6100万円(前年同期比12.2%増)、営業利益は1億3200万円(同1.5%増)となった。

同社のセグメントは「学習」「進路」「情報基盤」の3部門。

学習部門は、小中学生に1人1台の学習端末を配備する「GIGAスクール構想」で運用管理システムの受注が順調だったものの、前年同期に好調だった高校・大学向けのCALLシステム(コンピュータを活用した語学学習支援システム)の入札などが、今第3四半期以降に遅れたことで減収減益となった。

学習部門に次ぐ進路部門では、新型コロナウイルスの影響による一斉休校継続期間に、進学相談会の多くが開催延期や中止となった影響で、増収も営業赤字に転落した。

こうした中、セグメント売上高・利益が最大の情報基盤部門がGIGAスクール構想における「校内通信ネットワークの整備」事業の入札が多くの自治体で実施され、受注が急速に拡大。部門売上高は8億6494万円(同41.2%増)、同利益は3億43万円(同45.7%増)と他の2部門をカバーした。

通期の売上高は前回予想を1億8000万円上回る37億8000万円(前期比18.6%増)、営業利益は6000万円上乗せの3億6000万円(同48.8%増)、1株利益33.6円となる見通し。「校内通信ネットワークの整備事業」の入札で無線LAN最適化ソリューション「Tbridge」の引き合いが想定以上であることが主因としている。

GIGAスクール構想関連はすららネット<3998>、古野電気<6814>、内田洋行<8057>、ベネッセホールディングス<9783>など。

株価は週足で見ると、これまで上向きの13週移動平均線がサポートラインとなっている。直近では13週線を割り込んでおり、早期に回復できるかがポイント。回復できれば上昇基調を維持し、2000円台の定着を伺う展開に。抵抗ラインに変わった場合は、52週線(19日現在で1549円)までの調整の可能性もある。

■チエルの週足チャート(2019年6月末~)

【タイトル】

注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同

11月16日分 ネクステージ<3186>

■好悪材料~今期経常を一転5%増益に上方修正・最高益、配当も1円増額

中古車販売の大手。東海が地盤で、全国に店舗網。車種別の専門店や新車の取り扱いも。

2020年11月期の業績予想を修正、売上高は前回予想を50億円下回る2400億円(前期比9.4%増)、営業利益は35億円の上方修正となる65億円(同6.8%増)、1株利益58.8円になる見通しと発表。

■『株探』プレミアムで確認できるネクステージの業績修正履歴

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新型コロナの感染拡大で第2四半期累計(19年12月~20年5月)期間までの実績は想定を下回る結果だったが、第3四半期(20年6~8月)においては固定費の削減とともに、生産性の向上を図り、一定の利益を確保することができたとしている。

第4四半期(9~11月)期間で著しく悪影響を及ぼす状況が起こらないことを想定。営業利益の従来予想は前期比50.6%減益見込みであり、第3四半期に急速に改善した格好だ。

期末一括配当は前回予想比1円増配の7円にすることを合わせて発表している。

中古車関連はIDOM<7599>、カーチスホールディングス<7602>、ユー・エス・エス<4732>、グッドスピード<7676>、ケーユーホールディングス<9856>、アップルインターナショナル<2788>など。

11月17日分 ヤーマン<6630>

■好悪材料~今期経常を2.3倍上方修正

美容家電の専業大手。美顔器や痩身器具などに展開。販路は家電量販店や通販で、中国の越境ECにも出店している。

2021年4月期の業績予想を修正、売上高は前回予想を90億円上回る350億円(前期比52.3%増)、営業利益は31億9900万円上乗せの58億円(同2.3倍)、1株利益42.8円になる見通し。

新型コロナの影響で実店舗の売上高が減少する一方で、巣ごもり消費でEC(電子商取引)を中心とした美容健康家電の通販の売上が伸びている。

期初の想定以上にインフォマーシャル(テレビショッピングの1ジャンル)やECを軸とした直販部門、地上波の各テレビ局への卸売を展開する通販も堅調に推移。中国国内においてもECによる通販が好調に推移しているという。

美容家電はマクセルホールディングス<6810>、MTG<7806>なども手がけている。

■『株探』プレミアムで確認できるヤーマンの四半期業績の成長性推移

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※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

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