株価指数先物【引け後コメント】日経225先物、TOPIX先物ともに米国経由の買い越し目立つ

市況
2020年11月26日 17時36分

大証12月限

日経225先物 26580 +200 (+0.75%)

TOPIX先物 1781.0 +10.0 (+0.56%)

日経225先物は前日比200円高の2万6580円で取引を終了。寄り付きは2万6320円とシカゴ先物清算値(2万6305円)にサヤ寄せして始まり、現物の寄り付き直前に2万6260円まで下げる場面がみられたが、その後一気に2万6470円辺りまで切り返している。前場半ばにいったん2万6400円を下回るも、前引けにかけて再び強含むとランチタイムで2万6480円に。後場は2万6400円から2万6450円辺りでの保ち合いが続くなか、午後2時辺りから動意をみせ大引けにかけて上げ幅を拡大。日中高値の2万6580円で取引を終えた。

米国市場が感謝祭の祝日に入るため、海外勢のフロー自体は限られていたと考えられる。東証1部の売買代金は前日の3兆円超えから、本日は2兆5000億円を下回る商いであったが、押し目待ちの買い意欲の強さが窺えた。また、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されている中で積極的な上値追いによるロングポジションの積み上げは考えづらい。基本的には売り越し基調にある海外勢による日本株の比率を組み替えるアロケーションが足りていないことが背景にあるとみられる。

加えてNTTドコモ <9437> の指数構成銘柄からの除外に伴うTOPIX買いのほか、中間配当の支払いに伴う再投資も考えられ、より下値の堅さが意識されそうだ。明日は週末要因と海外勢のフローが限られることから、利益確定の流れが想定されやすいところ。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を警戒しつつも、米国の感謝祭明け後の年末商戦の動向次第では一段と上昇トレンドが強まりやすいだろう。

また、来月にもファイザーのワクチンの承認結果が判明することもあり、日本株の組み入れ比率をニュートラルに近づけるためのショートカバーを中心とした、需給面での押し上げが見込まれよう。前日につけた高値である2万6720円を捉えてくるようだと、一段とショートカバーの流れが強まりやすいと考えられる。

手口面では、日経225先物はABNアムロが940枚、ソジェンが880枚程度の売り越しに対して、野村が800枚、モルガンSが540枚程度の買い越し。TOPIX先物ではソジェンが1440枚、ABNアムロが940枚、クレディスイスが760枚程度の売り越しに対して、野村が920枚、JPモルガンが820枚、シティが620枚程度の買い越しだった。ABNアムロ、ソジェンはインデックス連動であり、先物売り、現物買いの裁定取引が中心。取引は少ないが日経225先物、TOPIX先物ともに米国経由の買い越しが目立つ。

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