今日の為替市場ポイント:ドル買い材料不足でリスク選好的な円売り抑制も

通貨
2020年11月30日 8時22分

27日のドル・円は、東京市場では104円29銭から103円91銭まで下落。欧米市場では、103円96銭まで下げた後に104円21銭まで戻しており、104円09銭で取引終了。本日30日のドル・円は、主に104円近辺で推移か。ドル買い材料は不足しており、目先的にリスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

米国での新型コロナウイルス急拡大を背景に制限強化による景気減速への懸念は消えていない。ミシガン州やミネソタ州では、高校や大学、娯楽施設をクリスマス前まで閉鎖するようだ。ロサンゼルス郡では、11月30日から12月20日までの期間、同一世帯以外の人との集まりをほぼ禁止するなどの新たな行動規制が発表されている。当局は感染がさらに拡大する可能性があると警告しており、経済への影響は避けられないもよう。

直近発表の経済指標では、11月マークイット製造業、サービス業購買担当者景気指数(PMI)は堅調だったものの、10月小売売上高や11月CB消費者信頼感指数などは市場予想を下回っている。新型コロナウイルス感染症の予防などに有効であるとされる一部ワクチンの接種が、12月初旬にもアメリカ国内で開始される見込みだが、ウイルスの感染流行が終息に向かう時期は予測困難。12月4日発表の11月雇用統計で雇用回復ペースの鈍化が確認された場合、追加金融緩和観測が再浮上し、ドルの上値は重くなる可能性がある。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.