話題株ピックアップ【昼刊】:東京ドーム、SUMCO、SBG

注目
2020年11月30日 11時38分

■東京ドーム <9681>  1,347円  +300 円 (+28.7%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

東京ドーム<9681>が前週末に続きカイ気配で値がつかないまま上値を追う展開に。前週末27日に三井不動産<8801> がTOBを実施し、完全子会社化を目指すと正式発表した。TOB価格は1株1300円で27日終値を約24%上回る水準。買い付け期間は11月30日から21年1月18日まで。TOB観測に伴い同社株は前週末の寄り付きからカイ気配となり大引け時点でストップ高配分されていたが、正式発表を受けて足もと1300円ラインを視界に一段と買いに勢いが増している。

■SUMCO <3436>  2,138円  +190 円 (+9.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

SUMCO<3436>がマドを開けて大幅高、一時10.7%高の2157円まで買われる人気となり今年のコロナショックで全体相場が暴落した直前の2月21日につけた高値1983円を上抜き約9カ月ぶりに年初来高値を更新した。同社株が2000円大台に乗せたのは2018年8月以来、約2年3カ月ぶりとなる。半導体シリコンウエハー大手メーカーだが、新型コロナウイルスの感染拡大のなかも、データセンター増設や5G関連投資などを受けた半導体需要は旺盛で、同社にもその恩恵が及んでいる。特にスマートフォンの高機能化などを背景に大口径の300ミリウエハーの需要が高水準で、21年12月期以降の業績急回復を見込んだ買いを呼び込む格好となっている。

■自律制御システム研究所 <6232>  2,846円  +115 円 (+4.2%)  11:30現在

自律制御システム研究所<6232>が大幅高で3日続伸している。30日付の読売新聞で「政府は、各省庁などが保有している計1000機超の小型無人機(ドローン)について、原則として高いセキュリティー機能を備えた新機種に入れ替える方針を固めた」と報じられており、なかで「自律制御システム研究所、ヤマハ発動機、NTTドコモなど5社の連合が、国の委託事業としてすでに開発に着手し、来年度の量産化を計画中だ」とあることから、思惑的な買いが入っているようだ。記事では安全保障の観点から、中国製ドローンを事実上排除する狙いがあるともしており、国産ドローンの中心的銘柄として関心が高まっている。

■プレナス <9945>  1,737円  +41 円 (+2.4%)  11:30現在

プレナス<9945>は続伸している。前週末27日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を1390億8000万円から1397億7000万円(前期比6.6%減)へ、営業損益を5億4000万円の赤字から2億4000万円の黒字(同31.0%減)へ、最終損益を30億1000万円の赤字から21億円の赤字(前期29億3400万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。ほっともっと、やよい軒、MKレストランの既存店売上高が従来予想を上回って推移したことに加えて、限定営業を余儀なくされている海外事業の一部地域で売り上げが回復傾向にあることなどが要因としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,377円  +127 円 (+1.8%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が全上場企業のなかで断トツの売買代金をこなし6連騰と気を吐いている。一時162円高の7412円まで上値を伸ばし、10月13日以来1カ月半ぶりに年初来高値を更新した。日経平均は、きょうは目先筋の利益確定売りに上値が重くなっているが、同社株はここ最近の日経平均の上昇局面で先物を絡めたインデックス買い需要を背景に水準を切り上げてきた。また、株価の刺激材料として新たに注目を集めているのは、ソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じた投資先でビジネス対話アプリを手掛ける米スラック・テクノロジーズの株価が急騰していること。顧客管理のクラウドサービスを展開する米セールフォース・ドットコムがスラックと買収交渉をしていると報じられ、これがマーケットの話題となった。

■オムロン <6645>  9,610円  +150 円 (+1.6%)  11:30現在

オムロン<6645>が5日続伸し連日の上場来高値更新となっている。29日付の日本経済新聞朝刊で、「通信電波を使ってデジタル機器を遠隔から給電できる技術が日本で実用化段階に入る。総務省は2020年度内にも3帯域で専用の電波を割り当てる方針で、パナソニック、オムロン、東芝、米オシアが無線の使用を届け出る」と報じられており、これが好材料さ入れている。記事によると、同社では無線給電技術を管理タグやロボットのセンサーへの給電に活用するとしており、22年度の商品化を目指すという。官民を挙げてビジネス展開を進める方針から、実用化への期待が買いにつながっているようだ。

■アドヴァン <7463>  1,314円  +20 円 (+1.6%)  11:30現在

アドヴァン<7463>が反発している。前週末27日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を23万株(発行済み株数の0.57%)または3億円としており、取得期間は20年11月30日から12月22日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためとしている。

■東京エレクトロン <8035>  35,670円  +460 円 (+1.3%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が大きく買い先行で始まり上場来高値を更新したほか、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が総じて高い。前週末の米国株市場ではハイテク株が再び買い直される動きにあり、ナスダック総合指数は4連騰で連日の最高値更新と気を吐いている。アプライドマテリアルズやザイリンクスなどが買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は反発し史上最高値を更新した。東京市場でもこの地合いを引き継ぐ格好となっている。

■大王製紙 <3880>  1,796円  +2 円 (+0.1%)  11:30現在

大王製紙<3880>が続伸している。大和証券が27日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ、目標株価を1550円から2000円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、コロナ禍の難しい事業環境でも、おむつの新製品投入及びマスクへの新規参入などスピード感を持った経営判断で一定の成果が表れていることを評価し、衛生用紙全般を提供できることが同社の最大の強みとしている。21年3月期営業利益の会社側計画は上方修正されたが、同証券では更に新計画を上回る収益が見込めると予想しており、同営業利益予想を260億円から325億円(会社計画320億円)へ引き上げている。また、22年3月期も、紙・板紙事業において印刷用紙及び段ボール販売の緩やかな回復に加えて、H&PC(ホーム&パーソナル)事業はマスク及びウエット関連の衛生用品の堅調な販売が続くと見て、更なる利益成長が見込めるとしている。

■クスリアオキ <3549>  8,670円  -240 円 (-2.7%)  11:30現在

クスリのアオキホールディングス<3549>が反落している。前週末27日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比4.6%減と4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。客単価は同7.6%増と好調だったものの、客数が同11.4%減と大きく落ち込んだ。

■ゲオホールディングス <2681>  1,263円  -20 円 (-1.6%)  11:30現在

ゲオホールディングス<2681>は続落している。前週末27日の取引終了後、12月31日付で153万536株(発行済み株数の3.48%)の自社株を消却すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。なお、消却後の発行済み株数は4239万9452株となる予定だ。

■不二精機 <6400>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在

不二精機<6400>が続急騰、前週末にストップ高に買われる人気となっていたが、きょうも寄り付きから大量の買い注文を集め、値幅制限いっぱいの100円高は619円で張りついている。医療機器用精密金型で実績が高く、現在の世界株高の背景にある新型コロナウイルスのワクチン開発に絡み、同社には注射器などをはじめワクチン特需が見込まれるとの思惑が投資資金攻勢の根拠となっている。多分にマネーゲーム的要素は強いものの信用売り残も積み上がっていることで、需給相場の様相にある。

■池上通信機 <6771>  949円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

池上通信機<6771>がストップ高まで買われている。同社はきょう、世界最速(最大70万錠/時)の処理能力を持つ錠剤検査装置「TIE-10000」を新たに開発したと発表。12月から製薬業界を中心に販売を開始すると発表しており、これが株価を刺激しているようだ。近年、超高齢化社会の進行と、ジェネリック医薬品の使用促進による医薬品生産量の急速な増加を背景に、より高速で高精度な医薬品検査を行い、品質を担保する検査装置に対するニーズが高まっている。TIE-10000は、大量の錠剤を安定的に供給し、高い精度で均等に錠剤を整列する供給・整列部と、水平ベルト搬送方式を採用したことにより、世界最速の処理能力を実現。搬送速度は、錠剤の特性に合わせて設定できる可変式のため、衝撃に弱いOD錠(口腔内崩壊錠)や転がりやすい錠剤には、その特性に最適な搬送速度に設定することで、安定した搬送が可能だという。

■G-FACTORY <3474>  390円  +61 円 (+18.5%) 一時ストップ高   11:30現在

G-FACTORY<3474>が急伸し一時ストップ高の409円に買われている。午前10時ごろ、ローソン銀行(東京都品川区)と業務提携契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。今回の提携は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、一層の経営合理化や業務効率化が求められる飲食業やサービス業などの顧客の売り上げ管理・入金管理面でのサポート強化を図ることが目的という。また、これによりローソン銀行が11月16日にスタートした事業会社向けのATM入金サービス「金庫がわりクン」を、飲食企業に向けて案内を開始している。

■DMP <3652>  3,330円  +503 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在

ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>がストップ高に買われている。同社はきょう、米エヌビディアのパートナープログラム「NVIDIA Partner Network(NPN)」に参画したと発表。これにより、自動・自律化に関わる人工知能(AI)ビジネスを更に加速・強化するとしており、今後の展開が期待されているようだ。NPNへの参画により、DMPが次世代自動運転や自律運転向けに開発するローコストかつ高精度なSLAM(自己位置推定と環境地図作成を同時に行うことで、ロボットなど移動体の自動化、自律化を実現するうえで欠かせない技術)を含むソフトウエアをエヌビディア及びその代理店のネットワークを通じて提供することが可能になるという。

●ストップ高銘柄

黒田精工 <7726>  1,437円  +300 円 (+26.4%) ストップ高   11:30現在

リード <6982>  1,609円  +300 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在

旭化学工業 <7928>  622円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在

オーネックス <5987>  1,000円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在

松尾電機 <6969>  557円  +80 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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