話題株ピックアップ【夕刊】(2):新日本製薬、良品計画、ショーケース

注目
2020年12月3日 15時16分

■新日本製薬 <4931>  3,065円  +55 円 (+1.8%)  本日終値

新日本製薬<4931>が急反発。2日の取引終了後、12月15日付で東証1部へ市場変更となると発表しており、これが好感された。11月24日に東京証券取引所から同社株式をマザーズ市場から東証1部または2部へ市場変更する承認を受けていたが、市場区分は未定となっていた。発表を受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いなどが入ったようだ。

■日テレHD <9404>  1,172円  +18 円 (+1.6%)  本日終値

日本テレビホールディングス<9404>が3日続伸。2日の取引終了後、21年3月期の連結最終利益を従来予想の10億円から120億円へ上方修正すると発表。減益率が96.7%減から60.7%減に縮小する見通しとなり、これを好感する買いが入った。保有するリクルートホールディングス<6098>株の売却に伴い、投資有価証券売却益142億7800万円を特別利益に計上することに加え、地上波テレビ広告収入のうちスポット収入の回復傾向が想定よりやや上振れしていることなどが上振れの要因となる。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,596円  +23 円 (+1.5%)  本日終値

ユナイテッドアローズ<7606>は3日続伸。2日の取引終了後に発表した11月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比27.3%減と9カ月連続で前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。新型コロナウイルス感染再拡大によるマイナス影響が続いたことや、ビジネス需要の動きが鈍かったことなどが響いた。なお、前年9月12日からユナイテッドアローズオンラインストアが休業となったため、同サイトは既存店には含まれていないが、同サイトの休業期間にその他通販モールに在庫を集積して販売したため前年同月のネット通販既存店売り上げの水準は高くなっており、その影響で今年のネット通販既存店売り上げは前年比マイナスとなったという。

■TBSホールディングス <9401>  1,913円  +25 円 (+1.3%)  本日終値

TBSホールディングス<9401>は続伸。2日の取引終了後、21年3月期の連結最終利益を従来予想の67億円(前期比77.8%減)から261億円(同13.5%減)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。子会社TBSテレビが保有するリクルートホールディングス<6098>株式の売却に伴い、売却益約297億3900万を特別利益として計上することが最終利益を押し上げる。11月30日にリクルートが実施する売出しに参加することにより一部売却することを決定したが、売却価格が2日に決定されたことを受けて上方修正に踏み切った。

■博報堂DY <2433>  1,576円  +18 円 (+1.2%)  本日終値

博報堂DYホールディングス<2433>が3日続伸。2日の取引終了後、21年3月期の連結最終利益を従来予想の130億円から175億円(同61.0%減)へ上方修正すると発表しており、これを材料視する買いが向かった。11月30日に保有するリクルートホールディングス<6098>株式を売却することを明らかにしていたが、2日に売却価格が決定されたことに伴い、投資有価証券売却益を計上する見込みとなったという。売却するリクルート株式は189万株で、売却益67億円を特別利益に計上する予定としている。

■菱洋エレクトロ <8068>  2,688円  +19 円 (+0.7%)  本日終値

菱洋エレクトロ<8068>が5日ぶりに反発。2日の取引終了後、ぷらっとホーム<6836>と販売店契約を結び、同社のIoT・ネットワーク全商品を販売開始すると発表しており、これが材料視された。ぷらっとホームのIoT・ネットワーク商品は、多様な通信プロトコルのIoTセンサーや主要クラウドとのIoTシステム構築を、Webブラウザ設定だけで迅速に実現できるという。通信、エネルギー、官公庁などで採用実績を持つ、ぷらっとホーム商品の販売による業績への寄与が期待される。

■国際石油開発帝石 <1605>  575円  +2 円 (+0.4%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>などが堅調。新型コロナウイルスの感染拡大が続く一方、コロナワクチンの実用化が接近しているとの観測が経済活動の正常化を早めるとの見方につながり、原油市況は世界景気回復期待を背景に上昇基調に転じている。前日のWTI原油先物価格は終値ベースで73セント高の1バレル=45ドル28セントと反発、これを背景に米国株市場ではエクソンモービルが3.7%高、シェブロンも2.8%高に買われた。この流れが東京市場にも波及し、原油価格と株価の連動性の高い銘柄に買いが先行した。

■内田洋行 <8057>  4,515円  -725 円 (-13.8%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

内田洋行<8057>は急落。2日の取引終了後、21年7月期第1四半期(7月21日~10月20日)の連結決算を発表しており、売上高が前年同期比17.4%減の407億4500万円、営業利益が同95.0%減の2億300万円となったことが嫌気された。前年同期にWindows10更新需要や教育ICT関連の大型案件があった反動があり、またコロナ禍により民間におけるオフィス市場や中堅中小企業のIT化の商談が停滞していたことなどが響いた。なお、きょうは同社子会社で同じく大幅な減収減益決算を発表したウチダエスコ<4699>も急落した。

■良品計画 <7453>  2,062円  -111 円 (-5.1%)  本日終値

良品計画<7453>は大幅続落。2日の取引終了後に発表した11月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアの合計売上高が前年同月比6.6%減となり、2カ月ぶりに前年割れとなったことが嫌気された。靴下、肌着、パジャマに加えて、キッチン用品、文具、レトルトカレー、半生菓子が好調に推移したものの、ニットやアウターなどの防寒着と家具類が低調だったことが響いた。

■ショーケース <3909>  1,350円  +300 円 (+28.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

ショーケース<3909>がカイ気配スタート。AI inside<4488>との資本・業務提携が好感され前日まで連日ストップ高に買われていたが、この日も大きく買われた。2日の取引終了後、暗号資産交換所「Zaif Exchange」が新規口座開設時にオンライン本人確認/カンタンeKYCツール「ProTech ID Checker」を採用したと発表しており、これが評価材料に加わっているようだ。同ツールは、マネー・ロンダリングやテロ資金供与防止を目的とした「犯罪収益移転防止法」に準拠したオンライン本人確認/eKYCツール。ビットコインなどの売買や決済サービスを展開する暗号資産交換所の本人確認をオンライン化することで、1週間程度かかっていた本人確認を最短当日まで短縮することが可能となり、ユーザの負担軽減および利便性向上につながるという。

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