株価指数先物【引け後コメント】NT倍率低下、モルガンSがTOPIX先物を大量に買い越す

市況
2020年12月3日 17時41分

大証12月限

日経225先物 26850 +10 (+0.03%)

TOPIX先物 1778.5 +3.5 (+0.19%)

日経225先物は前日比10円高の2万6850円で取引を終了。寄り付きは2万6810円とシカゴ先物清算値(2万6825円)を下回って始まった。米ファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンを英国政府が承認したことを受けてバリュー株に資金が向かう形となり、TOPIX型への買いが優勢となるなかで日経225先物は前場半ばに2万6710円まで下げ幅を広げた。ただし、ナイトセッションでつけた安値水準での底堅さが意識され、その後ランチタイムで2万6920円まで切り返している。もっとも2万7000円に接近する場面では利食いも出やすく、概ね2万6700円から2万6900円辺りでのレンジ推移が続いた。

TOPIX型の買いが観測されるなか、NT倍率は先物中心限月で前場に一時15.04まで低下する場面がみられたが、後場は日経225型への買い戻しにより15.09で終えている。チャート上では終値で5日移動平均線を上回っており、形状として同線が支持線として意識されやすい。また、米国では追加経済対策を巡る楽観的な見方が材料視される一方、予想を下回る経済指標の発表が続いていることが警戒されやすく、週末の米雇用統計を控えていることから積極的にはポジションを取りづらいと考えられる。そのため、明確にバリュー株シフトに向かうといった動きも考えづらく、しばらくは米国の動向などを睨んでのリバランスにとどまろう。

手口面では日経225先物は、SBIが880枚、BNPパリバが740枚、ドイツが450枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが990枚、ソジェンが540枚程度の買い越し。TOPIX先物はみずほが4770枚、ソジェンが3030枚、BofAが1330枚程度の売り越しに対して、モルガンSが5400枚、SMBC日興が4780枚程度の買い越しだった。みずほ、SMBC日興は前日と同様に期先へのロールオーバーに伴う売買となる。なお、モルガンSがTOPIX先物を大量に買い越しており、TOPIXの底堅い動きにつながったようである。

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