3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ85ドル高、雇用関連指標の改善を好感

市況
2020年12月4日 8時02分

■NY株式:NYダウ85ドル高、雇用関連指標の改善を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は85.73ドル高の29969.52ドル、ナスダックは27.82ポイント高の12377.18ポイントで取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少したことを好感し寄り付き後上昇した。民主党のペロシ下院議長と共和党のマコーネル上院院内総務が追加経済対策を巡り交渉を再開したとの報道を好感した買いも強まり、上げ幅を拡大。ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。引けにかけて、製薬会社のファイザー(PFE)がワクチンの調達に関する問題で年内の供給目標を引き下げたとの報道が嫌気され上げ幅を縮小。セクター別では耐久消費財・アパレル、エネルギーが上昇した一方、公益事業が下落。

航空機メーカーのボーイング(BA)はアイルランドの格安航空会社ライアンエアーから737マックス機を追加で75機受注したことが好感され急伸。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はゴールドマンサックスによる投資判断引き上げが好感され上昇した。サイバーセキュリティのクラウドストライク(CRWD)やクラウドのスノウフレーク(SNOW)は好決算が好感されそれぞれ急伸。一方、スーパーマーケットチェーンのクローガー(KR)は予想を下回った第3四半期決算が嫌気され下落した。ソーシャルネットワーキングのフェイスブック(FB)は司法省が同社に対し米国人労働者に対する差別を巡る訴訟を起こしたことが嫌気され下落した。

オンライン小売りのアマゾン(AMZN)はポッドキャストのスタートアップ、ワンダリーと買収交渉を行っていると報じられた。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:11月ISM非製造業景況指数の低下でドル弱含み

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円13銭から103円67銭まで下落し、103円84銭で引けた。11月ISM非製造業景況指数が低下したことを嫌って、ドル売りが優勢となった。その後、「追加経済対策で民主党ペロシ下院議長と共和党マコーネル上院院内総務が交渉再開」との報道を受けて、ドルは下げ止まった。

ユーロ・ドルは1.2175ドルまで上昇後、1.2133ドルまで反落し、1.2147ドルで引けた。ユーロ圏10月小売売上高や11月サービス業PMI改定値が予想を上回ったことから、ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は126円53銭から126円03銭まで下落。ポンド・ドルは1.3500ドルまで上昇後、1.3433ドルまで反落。英国と欧州連合(EU)との通商交渉は合意に達するとの見方でポンド買いが強まったが、EU交渉チームが「合意までにはまだ道のり」と慎重な見解を示したため、ポンド買いは後退。ドル・スイスは0.8891フランまで下落後、0.8924フランまで上昇した。

■NY原油:強含みで45.64ドル、OPECプラスは小規模な生産引き上げへ

NY原油先物1月限は強含み(NYMEX原油1月限終値:45.64 ↑0.36)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+0.36ドルの1バレル=45.64ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは44.66ドル-45.84ドル。アジア市場の取引開始後に44.66ドルまで売られたが、ユーロ高が続いたことから45.84ドルまで買われた。主要産油国(OPECPプラス)は来年1月に小規模な生産引き上げで合意したが、供給超過の懸念は高まっていないことから、ポジション調整的な買いも観測された。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.91ドル +0.03ドル(+0.10%)

モルガン・スタンレー(MS) 64.06ドル +0.04ドル(+0.06%)

ゴールドマン・サックス(GS)235.47ドル -2.18ドル(-0.92%)

インテル(INTC) 50.99ドル +1.09ドル(+2.18%)

アップル(AAPL) 122.94ドル -0.14ドル(-0.11%)

アルファベット(GOOG) 1826.77ドル -1.18ドル(-0.06%)

フェイスブック(FB) 281.85ドル -5.67ドル(-1.97%)

キャタピラー(CAT) 174.63ドル +0.76ドル(+0.44%)

アルコア(AA) 22.04ドル -0.33ドル(-1.48%)

ウォルマート(WMT) 149.30ドル -1.22ドル(-0.81%)

《ST》

提供:フィスコ

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