4日の米国市場ダイジェスト:米国株は続伸、低調な雇用統計が追加経済対策への期待強める

市況
2020年12月7日 7時36分

■NY株式:米国株は続伸、低調な雇用統計が追加経済対策への期待強める

米国株式相場は続伸。ダウ平均は248.74ドル高の30218.26ドル、ナスダックは87.05ポイント高の12464.23ポイントで取引を終了した。

11月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想の半分の伸びにとどまる低調な結果となったものの、追加経済対策の速やかな成立への議会の取り組みに拍車をかけると期待が高まり寄り付きから上昇。追加財政・金融措置への期待が根強く終日堅調推移となり、ダウ平均株価は史上最高値を更新した。セクター別ではエネルギー、半導体・同製造装置が上昇した一方、公益事業が下落。

電子署名のドキュサイン(DOCU)やソフトウェア開発のクラウデラ(CLTR)はアナリスト予想を上回った好決算が好感されそれぞれ上昇。オンラインの中古車販売カーバナ(CVNA)はアナリストの投資判断引き上げを好感し上昇した。小売りのビッグロッツ(BIG)は、CEOが決算報告で、第4四半期の不透明性を指摘すると同時に、業績が緩やかに減速する可能性を警告し下落。オンライン衣料品小売のスティッチフィックスはアナリストによる投資判断引き下げが嫌気され下落。ボーイング(BA)はドリームライナー787機の生産目標を引き下げたことが嫌気され下落した。

クドロー国家経済会議(NEC)委員長は、追加経済対策を巡り、両党間に政策に相違が存続も、合意に向けて動いていると述べた。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル強含み、米追加経済対策成立への期待高まる

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円83銭へ弱含んだのち、104円24銭まで上昇し、104円20銭でて引けた。この日発表された11月米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びは予想を大きく下回り、ドル売りが一時優勢となった。しかし、共和党・民主党の追加経済対策のすみやかな成立に向けた取り組みが加速するとの期待が強まり、米国債利回りは上昇。リスク選好的なドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.2172ドルまで買われた後、米長期金利の上昇を意識して1.2111ドルまで反落し、1.2112ドルで引けた。ユーロ・円は126円57銭まで買われた後、126円19銭まで下落。ポンド・ドルは1.3539ドルまで上昇後、1.3420ドルまで反落した。通商交渉への期待にポンド買いが優勢となったのち、バルニエEU首席交渉官と、英国のフロスト首席交渉官が通商交渉の中断を発表したことから、合意なき離脱への警戒感が強まり、ポンド売りが再燃した。ドル・スイスは0.8887フランまで下落後、0.8923フランまで買われた。

■NY原油:続伸、米追加経済対策成立への期待残る

4日のNY原油先物1月限は続伸(NYMEX原油1月限終値:46.26 ↑0.62)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+0.62ドルの1バレル=46.26ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは45.61ドル-46.68ドル。アジア市場で45.61ドルから46.68ドルまで買われた後、予想を下回る米雇用統計を嫌気して45.66ドルまで売られた。ただ、米追加経済対策を巡る協議で進展がみられたことから、時間外取引で46.42ドルまで戻す場面があった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.29ドル +0.38ドル(+1.31%)

モルガン・スタンレー(MS) 65.00ドル +0.94ドル(+1.47%)

ゴールドマン・サックス(GS)239.58ドル +4.11ドル(+1.75%)

インテル(INTC) 51.99ドル +1.00ドル(+1.95%)

アップル(AAPL) 122.25ドル -0.69ドル(-0.56%)

アルファベット(GOOG) 1827.99ドル +1.22ドル(+0.07%)

フェイスブック(FB) 279.70ドル -2.15ドル(-0.76%)

キャタピラー(CAT) 182.21ドル +7.58ドル(+4.34%)

アルコア(AA) 23.73ドル +1.69ドル(+7.67%)

ウォルマート(WMT) 148.91ドル -0.39ドル(-0.26%)

《ST》

提供:フィスコ

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