話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヤーマン、ブレインP、ファナック

注目
2020年12月9日 15時15分

■ヤーマン <6630>  2,345円  +156 円 (+7.1%)  本日終値

ヤーマン<6630>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2023年4月期にも連結営業利益を今期見通し比72%増の100億円に増やす計画だ」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、顔のむくみをとる美顔器など自社製品の販売を国内外で伸ばすとしている。

■日本トリム <6788>  4,270円  +225 円 (+5.6%)  本日終値

日本トリム<6788>が続伸。8日の取引終了後、子会社ステムセル研究所が同日付で東京証券取引所へ新規上場を申請したと発表しており、これが好材料視された。ステムセル研究所は新型コロナウイルス感染拡大に伴い上場を延期していた銘柄の一つで、再生医療を目的にさい帯血を分離・保管する細胞バンク事業を展開している。なお、上場の可否や業績への影響など開示すべき事由が発生した場合は速やかに発表するとしている。

■堺化学工業 <4078>  2,113円  +106 円 (+5.3%)  本日終値

堺化学工業<4078>が反発。午前11時ごろ、大阪府立大学などと共同で、微粒子酸化亜鉛による高度細胞培養技術を開発したと発表しており、これが好材料視された。同社と大阪府立大学大学院理学系研究科の徳本勇人講師、同大学院工学研究科の齊藤丈靖教授、大阪府立大学工業高等専門学校の倉橋健介准教授らのグループは、酸化亜鉛ナノ粒子を利用し、低暴露量での投与により植物細胞の成長を促進させる手法を共同で開発してきたが、今回、酸化亜鉛ナノ粒子に表面処理を施すことで、少ない供給量で高濃度のミネラル成分を細胞に運搬し、植物の成長促進を導いたという。同技術は、植物工場の生産性向上と肥料の削減につながるほか、ミネラル成分を適切な場所に適切な量で届ける技術は、ドラッグデリバリーシステムなどの分野への応用も期待できるとしている。

■ブレインパッド <3655>  4,520円  +210 円 (+4.9%)  本日終値

ブレインパッド<3655>は反発。この日の午前中、自社開発・提供するデータビジネス・プラットフォーム「Rtoaster(アールトースター)」が、キヤノンITソリューションズ(東京都港区)が新たに提供する「データマネジメントサービス」に導入されたと発表しており、これが好感された。キヤノンITSの「データマネジメントサービス」は、企業内に蓄積された大量のデータを有効活用し、クライアント企業の業務改革や生産性向上を支援するサービス。「Rtoaster」は、蓄積された膨大なデータを活用してマーケティングなどの施策を実行する段階で活用されるとしている。

■ASB機械 <6284>  6,000円  +240 円 (+4.2%)  本日終値

日精エー・エス・ビー機械<6284>が大幅高に買われ、年初来高値を更新した。東海東京調査センターは8日、同社株のレーティングを新規「アウトパフォーム」でカバレッジを開始した。目標株価は8170円に設定した。同社はペットボトルなどプラスチックボトルの生産機「ストレッチブロー成形機」の大手。長期的にみて、ペットボトルは食品や化粧品、日用雑貨のパッケージとして使われる可能性が高く、今後は従来機の更新投資だけでなく、飲料や薬品、ワクチンのボトル成形用として需要拡大が期待できる、と指摘。同証券では、21年9月期の連結営業利益は68億円と会社予想(65億円)を上回り最高益を更新すると予想。22年9月期の同利益は74億円と増益基調が続くと見込んでいる。

■デンカ <4061>  3,920円  +150 円 (+4.0%)  本日終値

デンカ<4061>は7日続伸。きょう付けの化学工業日報で、「3Dプリンターの造形材料を市場投入する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、光造形方式(DLP)向けの光硬化樹脂で、独自設計により業界最高水準の高速硬化性を実現したという。来年度以降の量産化を目指すとしており、業績への貢献が期待されているようだ。

■泉州電業 <9824>  3,010円  +105 円 (+3.6%)  本日終値

泉州電業<9824>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、上限を17万株(発行済み株数の1.81%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。取得期間は20年12月10日から21年4月30日までで、株主還元の充実と資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。同時に発表した21年10月期連結業績予想は、売上高821億円(前期比10.5%増)、営業利益33億円(同5.6%増)、純利益24億円(同2.1%増)と増収増益を予想。なお、20年10月期決算は、売上高742億8800万円(前の期比11.2%減)、営業利益31億2400万円(同21.5%減)、純利益23億5100万円(同13.4%減)だった。

■くら寿司 <2695>  6,620円  +230 円 (+3.6%)  本日終値

くら寿司<2695>が9日続伸。SMBC日興証券は8日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を7900円から8700円に引き上げた。新型コロナを成長と変革の機会ととらえ攻勢をかける点を評価しており、外食のトップピックを継続している。具体的には、居酒屋の跡地などを活用し、新宿・渋谷などの都心部へ進出すること、21年12月末までには接客業務を機械やITで代替することで顧客が従業員との接触をゼロにする取り組みを進めることを評価。ワクチン普及などによるコロナ終息後の回復を見込むと、スシローグローバルホールディングス<3563>から1期遅行し22年10月期に高い利益成長による過去最高益を予想している。

■フェローテク <6890>  1,430円  +48 円 (+3.5%)  本日終値

フェローテックホールディングス<6890>が続伸。正午ごろ、米国子会社を通じて、半導体製造装置向け薄膜製造システムなどを提供する米メイバック(カルフォルニア州)を完全子会社としたと発表しており、これが好感された。今回の買収は、メイバック社の真空コーティングと薄膜成膜技術が、フェローテクの半導体など製造装置関連事業における真空製品を補完し、かつ付加価値をあげると判断し買収することとなった。また、メイバック社の成膜プロセス及びエンジニアリング技術とフェローテクの真空製品のグローバル販売ネットワークを組み合わせることで、早期にシナジーを図るとしている。なお、同件が21年3月期連結業績に与える影響は軽微としている。

■ファナック <6954>  26,050円  +755 円 (+3.0%)  本日終値

機械株が高い。ファナック<6954>やツガミ<6101>、オークマ<6103>が値を上げた。この日、内閣府が発表した10月の機械受注は「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比17.1%増の8425億円だった。市場予想の同2.8%増を大幅に上回った。基調判断も「下げ止まっている」に変更された。足もとの受注が堅調に推移していることが確認された格好となり、この日は機械株に見直し買いが流入した。

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