株価指数先物【引け後コメント】メジャーSQ通過後の需給変化を見極めたい

市況
2020年12月10日 18時20分

大証3月限

日経225先物 26630 -170 (-0.63%)

TOPIX先物 1769.0 -11.5  (-0.64%)

日経225先物(3月限)は前日比170円安の2万6630円(清算値)で取引を終了。

追加経済対策の年内合意期待の後退による米国市場の下落を受けて、12月限の寄り付きは2万6660円とシカゴ先物清算値(2万6690円)にサヤ寄せし、現物の寄り付き直後には2万6630円まで下げた。その後は指数寄与度の大きいソフトバンクグループ <9984> が大幅に上昇して日経平均株価を下支えするなか、先物市場においても下げ幅を縮める展開。2万6700円を回復した後は2万6700円から2万6750円辺りでの保ち合いが続いたが、ソフトバンクグループが後場一段高となると、225先物も一時2万6850円まで切り返している。引けにかけて弱含みとなり、2万6710円で取引を終えた。限月交代に伴い清算値は2万6630円となる。

先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)での2万7000円タッチは米国市場の流れを受けたナイトセッションでの値動きにかかるが、現状では厳しそうだ。メジャーSQ通過後は海外勢の多くはクリスマス休暇に入るとみられており、年末にかけては商いが細りやすい。ただし、メジャーSQでは商いが膨らむことからリバランスをしやすいポイントでもあるため、ある程度日本株の比率を高めておきたいファンドにとっては、ポジションを取りに行く動きが出てくる可能性がありそうだ。

また、米国ではテスラのS&P500指数への組み入れが21日に控えている。追加経済対策の行方もまだ不透明なところでもあり、これら要因が消化されれば待機資金の流入も想定されるため、これまでとは違う年末相場になることも考えられる。

また、きょうはソフトバンクグループのインパクトが大きく影響したとはいえ、バリューシフトが意識されているなかにおいて、NT倍率は先物中心限月で反発となった。足元では横ばい推移であり、依然として方向感は掴みづらいものの、テスラの組み入れに伴うS&P500構成銘柄への売り需要といったイベントが控えていることもあり、選別物色の中ではソフトバンクグループなど指数寄与度の大きいコア銘柄に資金が向かいやすくなるだろう。

手口面では日経225先物は、BNPパリバが2120枚、野村が1870枚、ゴールドマンが1850枚、モルガンSが1280枚程度の売り越しに対して、三菱UFJが4480枚、クレディスイスが1310枚程度の買い越しだった。TOPIX先物は大和が5220枚、ソジェンが3110枚程度の売り越しに対して、野村が4620枚、みずほが2220枚程度の買い越しだった。いずれもロールオーバー中心の売買である。

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