話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイモバイル、三井ハイテク、BASE

注目
2020年12月11日 15時12分

■アイモバイル <6535>  1,477円  +300 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

アイモバイル<6535>がストップ高。10日の取引終了後に発表した21年7月期第1四半期(8~10月)の連結決算で経常利益が前年同期比82.5%増の5億7800万円に拡大しており、これが好材料視された。ふるさと納税制度の認知度向上やキャンペーン効果でふるさと納税サイト「ふるなび」の受付寄付金額が大きく伸びた。また、効率を最適化した広告による新規顧客の獲得が進んだアプリ運営事業も大幅増益に貢献した。

■エンプラス <6961>  3,915円  +700 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

エンプラス<6961>がストップ高。10日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を150万株(発行済み株数の13.59%)、または52億5000万円としており、取得期間は20年12月11日から21年3月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■三井ハイテック <6966>  3,445円  +502 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位

三井ハイテック<6966>がストップ高。同社が10日取引終了後に発表した21年1月期第3四半期(20年2~10月)の決算は売上高が695億100万円(前年同期比8%増)、営業損益が18億8400万円の黒字(前年同期は1億400万円の赤字)に浮上した。半導体市況の回復を背景にICリードフレームの販売が好調で、電動車向け駆動・発電用モーターコアの需要も収益に貢献した。また、固定費削減などの合理化努力も実を結んでいる。これにあわせて、非開示だった21年1月期通期の業績予想も発表、営業利益は26億円(前期実績は1900万円)に拡大する見通し。また、好調な業績を背景に株主還元策も強化、今期の年間配当を従来計画の6円から12円(前期実績は6円)に大幅増額した。これらを評価する買いが集中する格好となった。

■鎌倉新書 <6184>  1,100円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率7位

鎌倉新書<6184>が急反騰。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)の連結決算は、売上高22億8400万円(前年同期比4.2%減)、営業利益5900万円(同90.0%減)、純利益3500万円(同92.1%減)と大幅な営業減益となったが、8~10月期では営業損益1億4000万円の黒字で上期の8100万円の赤字から急改善しており、これを好感した買いが入った。コロナウイルス感染症拡大の影響で購買活動の停滞や葬儀の小規模化・低価格化が進み減収減益を余儀なくされた。ただ、コロナ禍の逆風下にあった相続事業が持ち直してきたほか、お墓、仏壇、散骨事業が徐々にコロナ前の状況に戻りつつあることが寄与した。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高33億9000万円(前期比3.9%増)、営業利益2億6500万円(同66.9%減)、純利益1億7000万円(同73.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■ダイワボウ <3107>  7,800円  +760 円 (+10.8%)  本日終値

ダイワボウホールディングス<3107>が後場一段高。午後1時ごろ、21年3月31日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家にとってより投資しやすい環境を整えることで、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的としている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高4245億300万円(前年同期比10.1%減)、営業利益108億5300万円(同31.4%減)、純利益88億300万円(同17.0%減)だった。ITインフラ流通事業で、テレワーク需要によりノートパソコンや液晶モニタなどの関連商材の販売が増加したが、前期までのWindows7サポート終了に伴う更新需要の反動が見られた。また、産業機械事業で、顧客における設備投資の停滞・計画延期や移動制限などの影響を受けて売り上げが減少したことも響いた。また、未定としていた21年3月期通期業績予想を発表しており、売上高9500億円(前期比0.6%増)、営業利益308億円(同6.2%減)、純利益210億円(同0.8%減)を見込んでいる。

■BASE <4477>  9,070円  +610 円 (+7.2%)  本日終値

BASE<4477>が4日続伸。10日の取引終了後、同社が運営するネットショップ作成サービス「BASE」のショップ開設数が130万ショップを突破したと発表しており、これが好感された。「BASE」では今年3月末以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて新規加盟店数が急増しており、主に口コミを通じてサービスの利用が拡大し、ショップ開設数の増加につながっているとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,820円  +340 円 (+4.6%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>の上値追いが鮮明。売買代金も高水準で、全体相場に逆行して3連騰と気を吐いている。前日の米国株市場では景気敏感株中心に軟調でNYダウは続落し、外国為替市場では再び1ドル=104円台を割り込む円高方向に振れている。きょうは、同社以外の自動車メーカーの株価は総じて軟調に推移しており、独歩高の様相だ。市場では「海外マネーが流入している。ここ話題となった燃料電池車の発売や全固体電池などへの取り組みはポジティブ材料だが、それを評価するにしてもやや違和感のある株価の強さ。おそらく、足もとの業績が想定以上に上振れる可能性を見込んでの買いではないか」(国内中堅証券ストラテジスト)という見方がでていた。

■豊田合成 <7282>  2,940円  +87 円 (+3.1%)  本日終値

豊田合成<7282>が反発。燃料電池自動車(FCV)の主要部品である高圧水素タンクを生産する「いなべ工場」(三重県いなべ市)が稼働開始したと発表しており、これが好感された。いなべ工場では、トヨタ自動車<7203>が20年12月に発売した新型MIRAI向けの高圧水素タンクの生産を11月から開始しており、今後も燃料電池自動車の普及拡大に対応して生産能力を順次強化していく予定としている。

■スギホールディングス <7649>  7,150円  +170 円 (+2.4%)  本日終値

スギホールディングス<7649>が3日続伸。10日の取引終了後に発表した11月度の月次速報で、スギ薬局全体の既存店売上高が前年同月比5.4%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価は同4.5%減と減少に転じたものの、客数が同10.3%増となったことが寄与した。

■任天堂 <7974>  60,340円  +1,330 円 (+2.3%)  本日終値

任天堂<7974>が一時1700円以上の上昇をみせ6連騰となり、6万円大台を回復してきた。同社株の6万円台復帰は11月6日以来約1カ月ぶり。ゲーム関連では年末商戦でも任天堂の優位性が浮き彫りとなっている。市場関係者によると「米国ではニンテンドースイッチの11月の販売台数が前月比8割以上も伸びてトップとなったことが伝わっている。また、ゲーム機メーカーのなかでも中国での強さが際立つ点もポイント。スイッチの販売はこれから中国での伸びしろが大きいとの見方も足もとの買いにつながっている」(国内ネット証券アナリスト)という。

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