16日の米国市場ダイジェスト:NYダウ44ドル安、追加経済対策巡る与野党協議の進展が下支え

市況
2020年12月17日 7時59分

■NY株式:NYダウ44ドル安、追加経済対策巡る与野党協議の進展が下支え

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は44.77ドル安の30154.54ドル、ナスダックは63.13ポイント高の12658.19ポイントで取引を終了した。追加経済対策を巡り与野党指導者の協議が大きく前進し週内の合意期待が強まり寄り付き後、上昇した。しかし、11月小売売上高が予想を下回ったほか連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和を見送ったため下落に転じた。引けにかけ、パウエル議長が株価のバリュエーションを過剰に懸念していないと言及すると下げ幅を縮小。セクター別では小売り、ソフトウェア・サービスが上昇した一方で、公益事業が下落した。

医療用大麻を扱うティルレイ(TLRY)は同業アフリア(APHA)と合併で合意、急伸した。投稿サイトツイッター(TWTR)はJPモルガンによる投資判断引き上げで上昇。一方、バイオのモデルナ(MRNA)はアナリストによる投資判断引き下げが嫌気され下落した。また、オンライン医療サービスを提供するテレドック・ヘルス(TDOC)はオンライン小売りのアマゾン(AMZN)がオンラインサービスを含む主要企業雇用者向けの医療サービスを供給するビジネスを検討しているとの報道が嫌気され下落。

テキサス州など10州の司法当局はデジタル広告を巡り、独禁法違反でITアルファベット(GOOG)傘下の検索大手グーグルを提訴した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米長期金利反発でドル売り一服

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円29銭から103円92銭まで上昇したが、103円42銭で引けた。米追加経済対策協議で週内合意への期待が広がったことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和(QE)の構成や資産購入ペース修正を見送ったため、ドル買いが一時優勢となった。

ユーロ・ドルは1.2206ドルから1.2125ドルまで下落し、1.2198ドルで引けた。米長期金利の上昇などを意識して、ユーロ売りが一時優勢となった。ユーロ・円は125円92銭から126円35銭まで上昇。米追加経済対策の合意期待にリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3554ドルまで上昇後、1.3451ドルまで反落。英国と欧州連合(EU)の通商交渉進展を好感してポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.8837フランから0.8892フランまで上昇。米財務省はベトナム、スイスを為替操作国と認定したため、一時フラン買いが強まったが、スイス中央銀行は為替介入を継続する意向を表明したため、フラン売りが優勢となった。

■NY原油:小幅高で47.82ドル、需要増加への期待残る

NY原油先物1月限は小幅高(NYMEX原油1月限終値:47.82 ↑0.20)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+0.20ドルの1バレル=47.82ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは、47.17ドル-47.94ドル。原油在庫は予想以上に減少したが、原油先物は上げ渋り、一時47.17ドルまで売られた。ただ、需要増加への期待は残されており、通常取引終了後の時間外取引で47.94ドルまで買われている。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.72ドル +0.08ドル(+0.28%)

モルガン・スタンレー(MS) 64.23ドル +0.28ドル(+0.44%)

ゴールドマン・サックス(GS)243.77ドル +1.34ドル(+0.55%)

インテル(INTC) 51.12ドル +0.46ドル(+0.90%)

アップル(AAPL) 127.81ドル -0.07ドル(-0.05%)

アルファベット(GOOG) 1763.00ドル -4.77ドル(-0.27%)

フェイスブック(FB) 275.67ドル +0.12ドル(+0.04%)

キャタピラー(CAT) 179.50ドル -2.24ドル(-1.23%)

アルコア(AA) 21.58ドル -0.59ドル(-2.66%)

ウォルマート(WMT) 145.43ドル -0.15ドル(-0.10%)

《ST》

提供:フィスコ

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