17日の米国市場ダイジェスト:NYダウ148ドル高、史上最高値を更新、財政・金融刺激策が支え

市況
2020年12月18日 7時59分

■NY株式:NYダウ148ドル高、史上最高値を更新、財政・金融刺激策が支え

米国株式相場は上昇。ダウ平均は148.83ドル高の30303.37ドル、ナスダックは106.56ポイント高の12764.75ポイントで取引を終了した。追加経済対策を巡り与野党が合意に近いと楽観的見方が強まったほか、モデルナの新型コロナワクチンの緊急使用に関し、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会の会合を控え勧告への期待に寄り付き後上昇した。しかし、週次失業保険申請者数が予想外に前週から増加し3カ月ぶりの高水準となったため労働市場が再び悪化し始めたとの警戒感から上げ幅を縮小。引けにかけては、連邦準備制度理事会(FRB)が当面大規模緩和を継続する方針であることや追加財政支援への期待が支えとなり、堅調に推移し史上高値を更新した。セクター別では耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、電気通信サービスが下落。

住宅建設会社のレナー(LEN)は好決算が好感され上昇。ドラッグストアチェーンのライト・エイド(RAD)も第3四半期決算で一株当たり損失予想に反し利益を計上し急伸した。動画配信のロク(ROKU)はHBOマックス配信サービス開始が発表され上昇。一方、アルファベット(GOOG)は独禁法違反を巡る新たな訴訟を嫌気し下落した。

飲料メーカーコカ・コーラ(KO)は、事業再編計画の一環で全米の従業員を全体の12%削減すると発表。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ECB理事の発言でユーロ続伸

17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円88銭まで下落後、103円18銭まで反発し、103円10銭で引けた。週次失業保険申請者数が増加し、利回り低下に伴うドル売りが加速。その後、追加経済対策を巡る協議が合意に向けて一段と進展したことが明らかになると、ドル売りは後退した。

ユーロ・ドルは1.2239ドルから1.2273ドルまで上昇し、1.2269ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事は、「域内経済のすみやかな回復予想がユーロを押し上げている」との見解を示し、ユーロ買いが一段と強まった。ユーロ・円は126円05銭から126円52銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3624ドルまで上昇後、1.3545ドルへ反落。英国と欧州連合(EU)の離脱を巡る通商交渉の合意期待が強まったが、合意形成は依然困難であることが判明し、ポンド売りが再燃。ドル・スイスは0.8830フランから0.8857フランまで上昇した。スイス中銀のフラン高是正介入警戒感にフラン売りが強まった。

■NY原油:続伸で48.54ドル、ユーロ高継続などを意識した買いが入る

NY原油先物2月限は続伸(NYMEX原油2月限終値:48.54 ↑0.54)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.54ドルの1バレル=48.54ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは48.00ドル-48.80ドル。ユーロ高が続いてることや、原油需要増加への期待は残されていることから、ポジション調整的な買いが入ったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.83ドル +0.11ドル(+0.38%)

モルガン・スタンレー(MS) 64.67ドル +0.44ドル(+0.69%)

ゴールドマン・サックス(GS)244.43ドル +0.66ドル(+0.27%)

インテル(INTC) 50.65ドル -0.47ドル(-0.92%)

アップル(AAPL) 128.70ドル +0.89ドル(+0.70%)

アルファベット(GOOG) 1747.90ドル -15.10ドル(-0.86%)

フェイスブック(FB) 274.48ドル -1.19ドル(-0.43%)

キャタピラー(CAT) 179.17ドル -0.33ドル(-0.18%)

アルコア(AA) 22.18ドル +0.60ドル(+2.78%)

ウォルマート(WMT) 146.10ドル +0.67ドル(+0.46%)

《ST》

提供:フィスコ

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