株価指数先物【引け後コメント】実需というよりもアルゴ発動による短期的な売買に振らされた形

市況
2020年12月21日 17時58分

大証3月限

日経225先物 26650 -90 (-0.33%)

TOPIX先物 1784.0 -11.0 (-0.62%)

日経225先物(3月限)は前日比90円安の2万6650円で取引を終了。寄り付きは2万6720円とシカゴ先物清算値(2万6705円)を上回って始まると、現物の寄り付き直後には2万6840円まで上げ幅を広げた。米共和、民主両党の議会指導者は約93兆円規模の追加経済対策案で合意に達したと伝わったことがアルゴ発動につながったようだ。しかし、その直後には下げに転じており、前場半ばには2万6460円まで下げ幅を広げている。これにより前引けのTOPIXが0.50%を超える下落率となり、後場は日銀のETF買い入れに伴う需給面での思惑から下げ幅を縮めている。

日経225先物は市場参加者が限られるなか、朝方の買い仕掛けから一気にショートを仕掛けてきており、後場は日銀のETF買い入れへの思惑が意識されるなかで買い戻しを進めた形であろう。結局は週末のナイトセッション(2万6650円)と同値で終えていることからも、実需というよりもアルゴ発動による短期的な売買に振らされた形である。

グローベックスの米株先物は小動きで推移しており、追加経済対策案の合意を受けた週明けの市場反応が注目される。ロビンフッターの売買が活発となり、ナスダックの強い値動きがみられるようだと、仕切り直しの流れに向かいやすい。一方で、海外機関投資家の冬休み入りで薄商いとなり、こう着相場となるようだと、コア銘柄など一部への物色にとどまりやすい。NT倍率は先物中心限月で4営業日ぶりに上昇している。チャート上では低下トレンドが継続しているが、出来高薄からコア銘柄への物色にとどまるようだと、NT倍率は上昇に向かいやすくなるだろう。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが2040枚、モルガンSが630枚、クレディスイスが350枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが960枚、野村が430枚、SMBC日興が420枚、ソジェンが370枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はクレディスイスが1740枚、ゴールドマンが480枚、JPモルガンが360枚程度の売り越しに対して、みずほが2690枚、ソジェンが550枚、バークレイズが490枚程度の買い越しだった。ゴールドマンが利益確定によるポジション解消、クレディスイスがショートで仕掛け、みずほから日銀のETF買いに絡んだ先物買いといったところか。

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