話題株ピックアップ【昼刊】:郵船、エフオン、出前館

注目
2020年12月25日 11時37分

■日本郵船 <9101>  2,400円  +154 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

日本郵船<9101>が続急伸。同社は24日取引終了後、20年4~12月期の経常利益が1000億円を超えるとの見通しを発表した。定期船や航空運送事業及び物流事業の市況が好調で10~12月期の経常利益が600億円を超える見通しとなったためとしており、これを好感する買いが集まった。同社株は、今週前半は手仕舞い売りに急な調整を入れサポートラインとなっていた25日移動平均線を下回って推移していた。目先は戻り足を強め、再び同移動平均線にサヤ寄せする動きをみせている。つれて商船三井<9104>や川崎汽船<9107>など海運株全般も軒並み上値指向の強い展開となっている。

■エフオン <9514>  1,388円  +74 円 (+5.6%)  11:30現在

エフオン<9514>が続急伸、連日で年初来高値更新と気を吐いている。時価は2018年7月下旬以来、2年5カ月ぶりの高値圏に浮上している。バイデン次期米大統領が再生可能エネルギーなど環境関連インフラの拡充に過去最大規模の投資を表明しているが、日本でも菅政権は脱炭素社会に向けた取り組みを加速させる方針を明示している。同社は省エネ支援ビジネスのほかバイオマス発電事業を展開していることで、その流れに乗る銘柄として買い人気を集めている。足もとの業績も好調で、20年7~12月期営業利益は前年同期比14%増の15億円と2ケタ伸長を見込んでいる。

■自律制御システム研究所 <6232>  3,305円  +175 円 (+5.6%)  11:30現在

24日に発表した「エアロジーラボとドローン開発で連携」が買い材料。

エアロジーラボと物流・インフラ点検などの国産ハイブリッドドローンの社会実装に向けて連携を開始。長時間飛行・長距離飛行が可能なドローンを開発する。

■テイ・エス テック <7313>  3,220円  +25 円 (+0.8%)  11:30現在

テイ・エス テック<7313>が続伸している。24日取引終了後、3月31日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いが向かっている。併せて、株主優待制度を変更すると発表。新制度では100株以上200株未満保有者にクオカード(保有期間に応じて500から1500円分)を贈呈し、200株以上保有者には選べる食品ギフトと交換できる株主優待ポイント(保有株数と保有期間に応じて3000から1万8000ポイント)を付与する。

■出前館 <2484>  3,270円  -570 円 (-14.8%)  11:30現在

出前館<2484>が急落。24日取引終了後に発表された第1四半期(9~11月)の連結営業損益は31億9400万円の赤字(前年同期は2億1000万円の赤字)となった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景にした巣ごもり需要で飲食店向けのデリバリーサービスは順調だったが、人件費や広告宣伝費の増加が足を引っ張った。21年8月通期の連結営業損益は130億円の赤字見通しで据え置いている。

■ストライク <6196>  5,260円  -770 円 (-12.8%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

ストライク<6196>が急反落。24日の取引終了後に発表した21年9月期第1四半期(9~11月)の非連結業績は、売上高11億9700万円(前年同期比19.2%減)、経常利益3億1200万円(同49.7%減)に落ち込んでおり、これが嫌気されている。M&A案件の成約組数は前年同期並みだったものの、取引実行が翌四半期にずれ込んだ大型案件が3組発生したほか、中小型案件でも成約の遅延が生じたことが響いた。なお、21年9月期(決算期変更につき13カ月決算)の通期業績予想は売上高83億6800万円、経常利益30億8300万円を据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,671円  -271 円 (-3.4%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が4日続落と下値模索の動きを強めている。前日に8000円大台を終値で割り込んだが、きょうも売り圧力の強い展開となっている。売買代金は開始15分で240億円を超え東証1部でも群を抜いている。同社が出資する中国電子商取引最大手のアリババ集団が、前日の米国株市場で終値ベースで13%超の急落をみせており、これがネガティブ材料となった。中国の規制当局は24日、アリババ集団について独占禁止法の疑いで調査を開始したことを発表しており、これがアリババ株の売りを呼んでいる。

■オプトエレクトロニクス <6664>  477円  +80 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

オプトエレクトロニクス<6664>がストップ高カイ気配となっている。24日の取引終了後、21年11月期の連結業績は売上高77億円(前期比17.6%増)、経常損益4億1300万円の黒字(前期は3億5600万円の赤字)になりそうだと発表しており、これが好材料視されている。今期は国内で光学文字認識(OCR)を付加価値としたバーコード読み取りとは異なる用途での拡販を進めるほか、米国では感染症検査装置の付属機器として採用された2次元ハンディスキャナL-22Xの案件が継続する見込みだ。

■ジャパンシステム <9758>  494円  +80 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

ジャパンシステム<9758>はストップ高カイ気配。24日取引終了後、投資会社ロングリーチグループ傘下のJSLホールディングスが同社株に対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表。TOB価格が前日終値を42.5%上回る1株590円とあって、株価はこれにサヤ寄せする形でカイ気配値を切り上げている。買い付け期間は12月25日から21年2月15日までとし、TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通しだ。

■テリロジー <3356>  505円  +73 円 (+16.9%)  11:30現在

テリロジー<3356>が急伸している。24日の取引終了後、連結子会社のテリロジーサービスウェアが開発・販売している多言語映像通訳サービス「みえる通訳」が、NTT東日本(東京都新宿区)で取り扱い開始となったことを発表しており、これが好感されている。NTT東日本では、外国語での対応に不安を抱える自治体や金融機関、医療機関など地域課題の解決を行うため、テリロジーサービスウェアと連携し「みえる通訳」の取り扱いを開始したとしている。

■京写 <6837>  304円  +40 円 (+15.2%) 一時ストップ高   11:30現在

京写<6837>が一時ストップ高まで買われた。同社は24日、ベトナムで実施する両面プリント配線板増産投資計画が、日本貿易振興機構(JETRO)の「海外サプライチェーン多元化等支援事業」に採択されたと発表。これが材料視されているようだ。この支援事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い海外での日本企業のサプライチェーンの脆弱性が顕在化したことから、特にアジア地域における生産の多元化などによってサプライチェーンを強靭化し、日本とASEANの経済産業協力関係を強化することが目的。なお、同社の投資計画の開始時期は来年1月を予定している。

■アマガサ <3070>  339円  +34 円 (+11.2%) 一時ストップ高   11:30現在

アマガサ<3070>が急騰。婦人靴の台湾での越境EC販売でD&Iパートナーズ(東京都江東区)、アジアンブリッジ(東京都千代田区)と業務提携することを発表。アマガサのブランドは台湾の顧客層に一定の認知を得ており、今回の提携による業容拡大期待が投資資金の攻勢を誘っている。

■YE DIGITAL <2354>  747円  +47 円 (+6.7%)  11:30現在

YE DIGITAL<2354>は大幅高。24日の取引終了後に発表した21年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結業績は、売上高100億8400万円(前年同期比2.1%増)、経常利益4億9400万円(同50.6%増)に伸びて着地したことが好材料視されている。IoTソリューション事業が収益を牽引した。AI・IoT関連がスマートロジスティクスを中心に前年同期を上回ったほか、政府主導による教育現場へのICT機器の導入促進を背景に、インターネット・セキュリティ関連製品の販売が大きく伸びた。また、コロナ禍に対応した生産性向上策を進めたことも大幅増益に貢献した。上期時点では減収減益だったことから、収益ともにプラスに転じたことが好感されたようだ。

■大塚家具 <8186>  193円  +8 円 (+4.3%)  11:30現在

大塚家具<8186>が続伸。24日の取引終了後、第50期記念株主優待を実施すると発表している。20年10月末時点で6カ月以上保有する株主に限り、通常の株主優待に加え、保有株数と保有期間に応じて家具・家電の買い物割引券(最大20%割引)を2枚追加で贈呈するという。基準日は過ぎているものの還元姿勢が好感されているようだ。

■ロードスターキャピタル <3482>  949円  +26 円 (+2.8%)  11:30現在

ロードスターキャピタル<3482>が3日続伸となっている。24日の取引終了後、20年12月期の連結経常利益を従来予想の37億4100万円(前期比14.3%増)から41億6300万円(同27.2%増)へ上方修正すると発表。従来の8期連続での過去最高益予想を更に上乗せする形となり、これを好材料視する買いが入っている。コーポレートファンディング事業の利益が想定以上に膨らんだことに加え、販管費を抑えられたことが上振れの要因となった。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の16円から24円50銭(前期は14円50銭)に大幅増額修正したことも好感されている。

●ストップ高銘柄

ウィルソンW <9610>  297円  +80 円 (+36.9%) ストップ高   11:30現在

WTニッケル <1694>  2,315円  +400 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

WTアルミ <1692>  379円  +65 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

日本フォームサービス <7869>  3,020円  +500 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

トランスジェニック <2342>  511円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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