＜週末コメント＞　─ 来週の相場展望 ─　2020年12月25日

今週の日経平均終値は２６６５６円６１銭、前週末比１０６円７８銭安でした。

１２月相場に入って手詰まり状態が続いています。日経平均は上値２万７０００円という心理的なカベを前にして高値警戒感が強く、一気に超えることができずにいます。ＰＥＲ２４倍というのはアベノミクス以降で１度も経験したことのない割高さであり、また新型コロナで経済が強く圧迫される中でアベノミクス後の最高値を更新するというのも異質な状態といえます。これはコロナ禍で株式市場には新たな価値観が生まれ、カネあまりの状態は相当長く続くという意識が多くの投資家に根付いているからといえるでしょう。政策が市場を守ってくれるという価値観が勝っているうちは深く下押しす可能性は低そうです。現状は上値がつかえて調整ムードが出やすくなっていますが、株価は下押しても浅く、基調としての強さが表れています。今は来年の株高持続に向けた日柄調整期間と見ていいでしょう。（ストック・データバンク　編集部）