株価指数先物【引け後コメント】年内2万7000円タッチが再び期待されてきた
大証3月限
日経225先物 26780 +130 (+0.48%)
TOPIX先物 1782.5 +6.5 (+0.36%)
日経225先物(3月限)は前日比130円高の2万6780円で取引を終了。寄り付きは2万6620円とナイトセッションの終値(2万6630円)水準で始まり、開始直後に2万6610円をつけた後は、トランプ大統領が「Good News」があるとツイートしたことが短期筋の買いにつながり、現物の寄り付き直後に2万6700円まで上昇。いったん下げに転じるも次第に落ち着いた値動きとなり、トランプ大統領が経済対策法案に署名したと伝わると、前引け直前に2万6720円まで上げ幅を広げた。ランチタイムには2万6770円まで上げ幅を広げ、後場は2万6730円から2万6760円辺りでの保ち合いが続いた。大引けにかけて強含むと、現物の大引け直後に2万6810円まで上昇している。
朝方のトランプ大統領のツイートへの反応は限られたが、前場半ばに伝わった経済対策法案への署名報道を受けて、じわじわと反応する格好となった。東証1部の売買代金は2兆円を下回っており、値下がり数が6割を超えるなか、東京エレクトロン <8035> など指数寄与度の大きい値がさ株に資金が集中した形である。NT倍率は先物中心限月で15.02倍と上昇して取引を終え、テクニカル面では5日、25日移動平均線を挟んでの推移であったが、終値ではこれら移動平均線を上回っている。
グローベックスの米株先物はNYダウが160ドル高、ナスダック100が84ポイント程度の上昇で推移しており、この流れのまま米国市場が追加経済対策法案の成立を材料視した展開となるようであれば、もう一段の上昇が意識されてくるだろう。特にナスダックの強い値動きが目立つようであれば、ロビンフッターの売買が再び活発化するとの思惑につながるため、テクノロジー株への資金流入期待から指数寄与度の大きい値がさハイテク株に波及しやすい。オプション権利行使価格の2万6875円を捉えてきており、年内2万7000円タッチが再び期待されてきた。
手口面では、日経225先物は三菱UFJが470枚、ソジェンが400枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが730枚、野村が440枚程度の買い越しだった。TOPIX先物は三菱UFJが1240枚、ソジェンが920枚、ABNアムロが760枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1170枚、みずほが1130枚程度の買い越しだった。
株探ニュース