株価指数先物【寄り前コメント】反動安は想定内、レンジ上放れでロングポジションを積み上げておきたいニーズ

市況
2020年12月30日 8時05分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27500 -70 (-0.25%)

TOPIX先物 1811.0 -4.5 (-0.24%)

シカゴ先物 27480 -90

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

29日の米国市場は日経225先物、S&P500、ナスダックなど主要な株価指数が下落。買い先行で始まったが、前日に下院が可決していた追加経済対策法に盛り込まれた個人直接給付金引き上げについて、マコネル共和党上院院内総務がこれを阻止したと伝わったことが嫌気され、利益確定の流れとなった。

シカゴ先物清算値は大阪比90円安の2万7480円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円安の2万7530円で始まり、その後2万7690円まで上げ幅を広げる場面がみられたが、米国市場の流れを受けて一時2万7450円まで下げている。引けにかけては下げ幅を縮めており、2万7500円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好でやや利食い先行の展開から始まることになりそうだ。ただし、前日に790円と大幅な上昇をみせたこともあり、反動安は想定内である。追加経済対策法案に盛り込まれた個人直接給付金引き上げについては上院で可決されるとの期待はそれほど高まっていなかったこともあり、失望売りにはつながらないだろう。そのため、売り一巡後は底堅さが意識されそうだ。

出来高が薄いため小さなエネルギーでも大きく振らされる可能性があるが、この1カ月間での保ち合いレンジを明確に上放れたことにより、ロングポジションを積み上げておきたいニーズがあるとみられ、押し目買い意欲は強そうである。オプションでは権利行使価格の2万8000円および2万8250円での売買が積み上がってきており、反動安を狙った短期筋の売り仕掛けも限られそうだ。

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