1日の米国市場ダイジェスト:NYダウ196ドル高、経済対策強化の期待再燃

市況
2021年1月4日 8時09分

■NY株式:NYダウ196ドル高、経済対策強化の期待再燃

米国株式相場は続伸。ダウ平均は196.92ドル高の30606.48ドル、ナスダックは18.28ポイント高の12888.28ポイントで取引を終了した。本年の取引最終日で史上最高値付近からの利益確定売りが先行し、寄り付き後下落した。その後、週次失業保険申請件数が2週連続で減少し予想を下回ったことや、国民への給付金増額案を巡り、民主党のシューマ?上院院内総務が共和党のマコーネル院内総務に譲歩案を提示したとの報道で期待感が再燃し大きく上昇に転じた。ダウは史上最高値を更新し引けた。セクター別では保険・公益事業が上昇した一方、エネルギー、小売りが下落。

メディアのトリビューン・パブリッシング(TPCO)は筆頭株主であるアルデン・グローバル・キャピタルが買収提案をしたと報じられ急伸。健康飲料会社のセルシアスホールディングス(CELH)は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが、同社株をS&Pスモールキャップ600指数の構成銘柄として1月7日付けで採用すると発表したことが好感され急伸した。一方で、石油のエクソンモービル(XOM)は第4四半期に最大200億ドルの評価損計上を警告し下落。

共和党は、選挙の完全性とソーシャルメディア企業の免責見直しに関する措置も加えて給付増額に取り組むとしている。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:英・EU指導者署名でポンド買い強まる

30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円96銭まで下落後、103円36銭まで上昇し、103円24銭で引けた。米11月卸売在庫速報値や11月中古住宅販売成約指数は予想外に前月から減少したほか、11月前渡商品貿易赤字が過去最大に膨らんだため、景気回復が低迷するとの警戒感からドル売りが強まった。その後、12月シカゴ購買部協会景気指数は予想外に改善したため、ドルを買い戻す動きが広がった。

ユーロ・ドルは1.2310ドルまで上昇後、1.2271ドルまで反落し、1.2296ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)専務理事兼首席エコノミスト、レーン氏は独紙とのインタビューで、「今後もユーロ相場動向を非常に注意深く監視していく」とユーロ高をけん制したことから、ユーロ買いが後退した。ユーロ・円は126円47銭まで下落後、127円03銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3573ドルから1.3625ドルまで上昇。英国下院は、政府が欧州連合(EU)と合意した自由貿易協定(FTA)の暫定発効に向け関連法案を可決し、英・EU指導者の署名を受け離脱の混乱回避への安心感からポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.8842フランから0.8816フランまで下落した。

■NY原油:続伸、ユーロ高を意識した買いが入る

30日のNY原油先物2月限は続伸(NYMEX原油2月限終値:48.40 ↑0.40)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.40ドルの1バレル=48.40ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは47.61ドル-48.66ドル。新型コロナウイルス変異種などの感染拡大が懸念されているが、原油在庫の減少やユーロ高・米ドル安の相場展開となったことが材料視されたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.31ドル +0.33ドル(+1.10%)

モルガン・スタンレー(MS) 68.53ドル +0.69ドル(+1.02%)

ゴールドマン・サックス(GS)263.71ドル +4.26ドル(+1.64%)

インテル(INTC) 49.82ドル +1.07ドル(+2.19%)

アップル(AAPL) 132.69ドル -1.03ドル(-0.77%)

アルファベット(GOOG) 1751.88ドル +12.36ドル(+0.71%)

フェイスブック(FB) 273.16ドル +1.29ドル(+0.47%)

キャタピラー(CAT) 182.02ドル +1.98ドル(+1.10%)

アルコア(AA) 23.05ドル +0.10ドル(+0.44%)

ウォルマート(WMT) 144.15ドル -0.03ドル(-0.02%)

《ST》

提供:フィスコ

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