株価指数先物【昼のコメント】2万7000円は割り込まずショートポジションを若干減らしておきたいところか
日経225先物は11時30分時点、前日比120円安の2万7200円(-0.43%)前後で推移している。寄り付きは2万7090円とシカゴ先物清算値(2万7100円)にサヤ寄せする形で売りが先行し、開始直後に2万7060円まで下げ幅を広げた。ただし、2万7000円を割り込まず底堅さが意識されており、じりじりと下げ幅を縮めると、前場半ばには2万7250円までの戻りをみせている。
前引けのTOPIXは0.05%の下落であり、後場は日銀のETF買い入れはないだろう。TOPIXの底堅い値動きによりNT倍率は先物中心限月で15.18倍と若干低下しているが、日経平均株価への寄与度の大きい東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> 、TDK <6762> といったハイテク株が強い値動きをみせて日経平均を下支えしているため、バリューシフトは見極めたいところであろう。
米ジョージア州の連邦議会上院投票の結果待ちとなるため、後場もこう着感の強い展開が続きそうだが、2万7000円を割り込まずに推移しているなか、ややショートカバーも入りやすいとみられる。米VIX指数の大幅上昇によりリスクオフが警戒される一方で、グローベックスの米株先物はしっかりで推移しており、ポジションを大きく傾けてくる動きは考えづらい。売り方にとってはショートポジションを若干減らしておきたいところでもあるだろう。
株探ニュース