株価指数先物【寄り前コメント】2万7000円を固める動き、原油高を受けたCTA経由とみられる売買に注目

市況
2021年1月6日 8時22分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27190 +120 (+0.44%)

TOPIX先物 1797.5 +12.5 (+0.70%)

シカゴ先物 27130 +60

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

5日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックなど主要な株価指数が上昇。12月のISM製造業景況指数は60.7と前月(57.5)から3.2ポイントの上昇となり、市場コンセンサス(56.7程度)を上回ったことが好感された。また、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が2月の減産縮小を見送る可能性を受けて原油先物相場が上昇したことも材料視された。S&P業種ではエネルギーや素材、半導体・同製造装置がけん引した。

シカゴ先物清算値は大阪比60円高の2万7130円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万7110円で始まり、開始直後には2万6940円と節目の2万7000円を下回る場面がみられた。その後は2万6980円から2万7100円辺りでのレンジ相場が続くなか、米国市場の取引終了にかけて上げ幅を広げ、2万7190円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好でやや買い先行の展開になりそうだ。節目の2万7000円を一時割り込んだことで一旦はリバウンドが意識されやすく、米半導体株の上昇も支援材料になろう。ただし、米VIX指数は25.34と前日比で6%下落したが75日移動平均線レベルで高止まり、25.00を上回る状況下ではリスクオンムードは高まりにくい。

また、米ジョージア州で連邦議会上院2議席の決選投票が行われるが、市場では上院と下院でも民主党が過半を占める「ブルーウェーブ」となる可能性をある程度は織り込んでいるように映る。米半導体株が軒並み上昇している流れをみても、通過材料として捉えていると考えられよう。しかし、結果判明については数日かかるとみられ、アク抜けの動きが強まるとみるには見極めが必要だろう。

NT倍率は高値から調整をみせているが、テクニカル的には一旦反転が意識されやすい位置である一方で、低下基調が強まる可能性も出てくる水準である。積極的にポジションを傾けづらい需給状況であり、まずは2万7000円を固める動きを確認したいところである。足元ではクレディスイスがCTA(商品投資顧問)経由とみられるショートポジションを積み上げており、原油先物相場の上昇を受けてカバーをみせてくるかが注目されそうだ。

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