株価指数先物【昼のコメント】TOPIX型優位の展開でNT倍率は15倍を下回る
日経225先物は11時30分時点、前日比530円高の2万7540円(+1.96%)前後で推移している。寄り付きは2万7310円とシカゴ先物清算値(2万7315円)にせや寄せする形でのギャップ・アップスタートとなった。その後も強い基調が続くなか、前場半ば辺りにナイトセッションで付けた高値2万7450円を突破すると、さらに上昇基調が強まり一時2万7590円まで上げ幅を広げた。
米国ではジョージア州で行われた連邦議会上院2議席の決選投票を民主党が制し、上下両院の支配権を握る見通しとなったことで景気敏感株への資金シフトが目立ったが、日本においてもこの流れを引き継ぐ展開からTOPIX型優位の展開に。ソフトバンクグループ <9984> が日経平均株価の重荷となり、NT倍率は先物中心限月で25日移動平均線を割り込み、15倍を下回る場面がみられている。
なお、前引けのTOPIXは2.07%の上昇であり、後場は日銀のETF買い入れはないだろう。日経平均はザラ場で昨年来高値を更新したが、日経225先物は昨年末の高値(2万7690円)には届いておらず、TOPIX型優位の状況が窺える。グロースからバリューへのシフトに備えた動きの中であり、しばらくは見極めが必要であるが、目先的にはNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の動きが意識されやすいだろう。
株探ニュース