来週の株式相場に向けて=トリプルブルーの強気姿勢は続くか

市況
2021年1月8日 17時04分

来週の株式相場は、2万8000円台に上昇した日経平均株価が一段高に買われるかがポイントとなりそうだ。日経平均の予想レンジは、2万7700~2万8400円。

日経平均は8日に30年5カ月ぶりとなる2万8000円台を回復した。新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、日本国内では緊急事態宣言が再び発令された。ただ、米国ではジョージア州の上院決選投票で民主党が勝利し、大統領選に加え上下院を制する「トリプルブルー」が実現するなか、大規模な財政政策への期待が強まった。NYダウは最高値を更新し、恐怖指数と呼ばれる「VIX指数」は7日時点で22まで低下。20ポイント超の水準が警戒ラインと呼ばれるだけに、市場は前向きな姿勢を強めている。

今晩発表される米12月雇用統計などが注目されるものの、足もとの米経済指標は底堅く、今後もNYダウに牽引される格好で日経平均株価も底堅い展開を続けることも予想される。日本の緊急事態宣言に関しても、市場にはある程度は織り込み済みとの声は少なくない。

来週は、目立ったイベントは少ないが、20日の米バイデン政権のスタートに向け、金利上昇などに対する足もとの前向きな見方が警戒モードに変わらないかが焦点となる。

来週は11日が成人の日の祝日で休場。国内では12日に景気ウォッチャー調査、14日に11月機械受注が発表される。海外市場の経済指標では、13日の米12月消費者物価指数や15日の米12月小売売上高などが注目される。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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