今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りでドル売り抑制も

通貨
2021年1月11日 8時10分

8日のドル・円は、東京市場では103円77銭から104円00銭まで上昇。欧米市場では、104円09銭から103円60銭まで下落し、103円98銭で取引終了。本日11日のドル・円は主に103円台後半で推移か。米国の雇用回復ペースは鈍っているものの、リスク回避的なドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

米労働省が1月8日発表した昨年12月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比-14万人と5万人程度の増加予想に反して減少した。雇用者数の減少は昨年4月以来。10月、11月の非農業部門雇用者数は合計で13.5万人上方修正された。失業率は6.7%で11月と同水準。平均時給は前年比+5.1%と市場予想の+4.5%程度を大幅に上回った。

市場関係者の間からは、「不完全雇用率(U6)は11.7%に低下していること、平均時給の上昇、10月と11月の非農業部門雇用者数は上方修正されていることなどを考慮すると、雇用情勢は引き続き改善傾向にある」との声が聞かれている。株式市場は大規模な追加経済対策の導入を期待しており、長期債利回りは節目の1%を上回っていることから、目先的に主要通貨に対するドル売りは抑制される可能性がある。

《MK》

提供:フィスコ

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