株価指数先物【引け後コメント】ドル建て日経平均は最高値更新、海外勢の資金積み増し余地は大きい

市況
2021年1月13日 17時31分

大阪3月限

日経225先物 28460 +270 (+0.95%)

TOPIX先物 1863.0 +7.0 (+0.37%)

日経225先物(3月限)は前日比270円高の2万8460円で取引を終了。トランプ大統領の弾劾訴追決議案の採決や国内では緊急事態宣言の地域拡大を控え、寄り付きは2万8120円とシカゴ先物清算値(2万8190円)を下回ってのスタートとなり、現物の寄り付き直前に2万8100円まで下げる場面がみられた。しかし、下値の堅さが意識されるなか現物の寄り付き直後には上昇基調が強まり、前引けにかけて2万8350円まで上げ幅を広げると、後場寄り付き直後には2万8490円をつけている。その後は2万8400円から2万8490円辺りでの高値保ち合いが続き、2万8460円で取引を終えている。

ドル建て日経平均は一時275.21まで上昇し、1989年12月27日につけた過去最高値を更新した。東証1部の売買高は4営業日ぶりに13億株を下回り、売買代金は8日の3兆1000億円をピークに減少している。海外勢の資金流入がまだ膨らんでいない状況下での最高値更新である。そのため、日本株に対する海外勢の資金積み増し余地は大きいと考えられ、先高期待は強そうだ。

とはいえ、20日のバイデン次期大統領の就任式通過までは積極的には動きづらいところでもある。幅広い銘柄への物色よりは、出遅れ感の強いセクターや銘柄、指数寄与度の大きい銘柄に資金が集中しやすいだろう。NT倍率は先物中心限月で15.27倍で終えており、4日につけた最高値に並んでいる。いったんは利益確定の流れも意識されやすいが、NT倍率の上昇基調が強まる可能性から、引き続きNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)のスタンスか。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1430枚、UBSが880枚、ソジェンが690枚程度の売り越しに対して、野村が1480枚、BofAが590枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1430枚、モルガンSが1170枚程度の売り越しに対して、BofAが1400枚程度の買い越しだった。野村はダブルインバースの調整に伴う先物買いとみられる。

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