前場に注目すべき3つのポイント~バイデントレードが再燃するかを見極めたいところ

市況
2021年1月21日 8時35分

21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:バイデントレードが再燃するかを見極めたいところ

■キヤノンMJ、20/12再上方修正 営業利益313億円←240億円

■前場の注目材料:ホンダ、GMと協業、日本で自動運転サービス

■バイデントレードが再燃するかを見極めたいところ

21日の日本株市場は底堅い相場展開が続きそうである。20日の米国市場ではNYダウが257ドル高だった。第46代大統領にバイデン氏が宣誓就任し、新政権への期待が高まった。大規模財政政策が景気回復や企業の業績拡大を支援するとの期待も高まり、引けにかけては上げ幅を拡大している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円高の28700円。円相場は1ドル103円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の展開になりそうである。バイデン政権への期待から改めて物色が強まる展開が期待されやすいだろう。また、織り込まれているとはいえ、ネットフリックスの大幅上昇からナスダックが最高値を更新しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの支援材料になりそうだ。また、ネットフリックスの上昇により、FANG銘柄への物色も再燃していることも先高期待に繋がりそうである。

一方でモルガンスタンレーが最高益ながらも弱い値動きだったほか、非鉄大手アルコアは決算を受けて時間外で弱含みの展開となっており、本格化する米決算の動向を見極めたいムードも高まりやすい。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだ。

物色の流れとしてはナスダック上昇やFANG銘柄物色の流れから、指数インパクトの大きい値がさ株に資金が集まりやすいがSOX指数は小幅に下落しており、利食いの動きも出やすいところである。その他、マザーズ銘柄は直近IPO銘柄に集中する流れが目立っているが、大統領就任式を通過したこともあり、改めて時価総額上位銘柄などへ物色が向かうかが注目されるところ。その他、バイデン政権への期待から脱炭素を中核とした再生エネルギー関連への関心も引き続き高まりやすいところであろう。

戻りの鈍さから利食いの流れが強まる可能性もあろうが、日経平均では28500円辺りが支持線として意識されており、この水準では押し目拾いのスタンス。底堅さが意識されてくるようであれば、次第に29000円を意識したセンチメントに向かわせよう。

■キヤノンMJ、20/12再上方修正 営業利益313億円←240億円

キヤノンMJ<8060>は2020年12月期業績予想の修正を発表。売上高は前回上方修正していた5370億円から5450億円、営業利益は240億円から313億円に上方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大により縮小した市場が、第3四半期に入り想定より早期に回復。第4四半期はフルサイズミラーレスの新製品がけん引するカメラや、在宅需要が続くインクジェットプリンターなどが、特に利益面で計画を上回って推移した。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(31188.38、+257.86)

・ナスダック総合指数は上昇(13457.25、+260.07)

・シカゴ日経225先物は上昇(28700、大阪比+210)

・VIX指数は低下(21.58、-1.66)

・原油先物は上昇(53.31、+0.33)

・米長期金利は低下

・日銀のETF購入

・海外コロナ向けワクチン接種の進展

・世界的金融緩和の長期化

・ホンダ<7267>GMと協業、日本で自動運転サービス

・三菱ケミHD<4188>短時間でコロナ不活化、繊維加工剤で確認

・電通グループ<4324>本社売却検討、数千億円規模

・イチネンHD<9619>関東に新物流拠点、機械工具など納期短縮

・クボタ<6326>鉄管工場に産ロボ導入、鋳造作業軽減

・グローリー<6457>VBに出資、外食産業の集客課題解決

・三菱電<6503>ローカル5G移動ロボ実証、今春から、無人搬送車使わず低コスト

・三菱電<6503>AIで金属損傷推定、検査時間6分の1に

・武田薬<4502>田辺三菱薬、武田とデータ共有、駆動型創薬実現を加速

・塩野義薬<4507>欧で抗インフル薬承認取得

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 12月貿易収支(予想:+9305億円、11月:+3661億円)

・日銀金融政策決定会合(最終日)

<海外>

・09:30 豪・12月失業率(予想:6.7%、11月:6.8%)

・09:30 豪・12月雇用者数増減(予想:+5.0万人、11月:+9.0万人)

《ST》

提供:フィスコ

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