株価指数先物【引け後コメント】NT倍率は目先的には低下に向かいやすく、TOPIXシフトへ

市況
2021年1月28日 17時41分

大阪3月限

日経225先物 28050 -590 (-2.06%)

TOPIX先物 1827.5 -29.5 (-1.58%)

日経225先物(3月限)は前日比590円安の2万8050円で取引を終了。寄り付きは2万8040円とシカゴ先物(2万8180円)を下回るギャップダウンから始まり、インデックスに絡んだ売買が膨らんだことにより、現物の寄り付き直前には2万7870円まで下げ幅を広げた。これによりテクニカル面では25日移動平均線レベルまで一気に下げたこともあり、その後は同線を支持線に下げ幅を縮めて、前引けにかけて一時2万8340円まで戻す場面がみられた。しかし、戻りの鈍さが意識されるなか、引けにかけて再びじり安基調となり、2万8050円で取引を終えた。

東証1部の売買高は昨年11月30日以来、約3カ月ぶりに20億円を超えており、売買代金についても同日以来の4兆円に乗せている。出来高を伴っての下落ではあるが、東証1部の騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めているものの拮抗しており、指数寄与度の大きいコア銘柄が総じて軟調だった一方で、バリューシフトも意識されている。

VIX指数はこれまで75日移動平均線が位置する25辺りがリスク警戒への転換ポイントとみられていたが、一気に37.21まで上昇したことで、リスク回避姿勢が強まっている。米国ではロビンフッターの影響力が大きく、ヘッジファンドを凌ぐともみられている。ロビンフッターの資金は一方向に振れやすく、急激にトレンドが悪化したことで、これまで相場をけん引してきたクオリティ株に対する利食いがさらに強まる可能性がある。

そのため、この影響を避けるべくバリューシフトがより意識されやすくなるため、NT倍率は目先的には低下傾向に向かいやすく、TOPIX優位の状況になりそうだ。もっとも、傾いた資産比率の修正であるため、ポジションはショートに傾けずロングをキープしておきたい。ロングをキープしつつ、目先的にコール売りによるプレミアム狙いで対応する形である。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが3120枚、シティが2250枚の売り越しに対して、ABNアムロが1320枚、BNPパリバが1120枚、ソジェンが1070枚程度の買い越しだった。買い方は裁定解消に伴う現物売り・先物買いの動きであろう。TOPIX先物はクレディスイスが1630枚、BofAが1250枚程度の売り越しに対して、大和が1250枚、ソジェンが1030枚、BNPパリバが780枚程度の買い越しだった。

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